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駐車場の塗装はDIYでも可能
駐車場の塗装は、DIYでも可能です。必要なものをあらかじめ準備し、適切な手順を踏めば、ある程度まで仕上げることができるでしょう。なお、塗料の選定や下地処理の方法など、いくつか注意するべき点もあります。
次章から駐車場をDIYで塗装する手順や注意点について詳しく解説するので、DIYを検討している方はあらかじめチェックしておきましょう。
駐車場をDIYで塗装する手順
駐車場をDIYで塗装する場合、適切な手順を踏むことが重要です。手順を間違えてしまうと、塗装してもすぐに剥がれてしまったり、仕上がりにムラができてしまったりするかもしれません。したがって、DIYで塗装するときは、下記の手順に沿って丁寧に行いましょう。
- 清掃する
- 養生する
- 下地処理を行う
- 下地を乾燥させる
- 塗装する
- 乾燥させて養生を剥がす
各手順について、簡単に解説していきます。
手順①清掃する
まず、清掃作業では駐車場の表面に蓄積した様々な汚れを取り除くことが不可欠です。高圧洗浄機や掃除機などの適切な清掃機器を利用し、ゴミや埃、油を入念に取り除きます。特に油汚れに対しては、専用の洗剤を駆使して十分にクリーニングを施しましょう。
少しでも汚れが残っていると、塗料が剥がれやすくなってしまうので要注意です。
手順②養生する
次に、養生作業に移ります。塗装する範囲以外をマスキングテープや新聞紙で確実に保護し、周囲の建物や車に塗料が飛散しないように留意します。養生作業は仕上がりにも影響するため、丁寧に行いましょう。
手順③下地処理を行う
下地処理とは、駐車場の表面に発生した亀裂や穴などの損傷箇所を丁寧に修復するための工程です。修理用のパテやコンクリート修復材が活用され、表面を均一に整えることで、安定した下地が確保されます。
下地処理は単なる修繕だけでなく、塗装全体の耐久性を向上させ、表面の均質性を確保するという点で非常に重要です。具体的には、亀裂や穴にパテや修復材を充填し、表面を平らに整えることで、未然に塗装の不均一な仕上がりや耐久性の低下を防ぐことができます。また、下地処理が十分に行われることで、塗料の密着性も向上し、長期間にわたって美しい仕上がりを維持できるでしょう。
手順④下地を乾燥させる
下地処理の後、適切な乾燥時間を確保する必要があります。乾燥は、塗料が十分に定着し、持続的な耐久性を発揮するために極めて重要な要素です。なお、気温や湿度といった気象条件が乾燥時間に影響を与えるため、慎重な配慮が欠かせません。
一般的に、使用する製品によって乾燥時間が異なります。したがって、製品のラベルや取扱説明書に記載されている指示に従い、十分な乾燥時間を確保することが重要です。気温が高い場合や湿度が低い場合は比較的早い乾燥が期待できる一方で、逆の状況では乾燥に時間がかかることがあります。乾燥を待たずに急いで作業を進めると、結果として塗膜が剥がれやすくなる可能性があるので注意しましょう。
手順⑤塗装する
塗装作業は美しい仕上がりを実現するために、慎重な手順が求められます。まず、選んだ塗料を搅拌し、均一な状態になるようにします。攪拌によって、塗料の成分が均等に混ざり、一貫性のある仕上がりが期待できます。
次に、ローラーや塗装ブラシを利用して、塗料を均等に塗布します。この際、均一な塗りつぶしを実現するためには、一度の塗布で十分なカバーができるように注意深く作業することが不可欠です。塗料を適切に伸ばし、重なり目のないように丁寧に仕上げていくことで、仕上がりに均一性を出せるでしょう。
また、塗布の方向や手順も重要です。一般的には、塗料を施す方向を一貫させることで、均等な光沢や色合いが得られます。ローラーを使う場合は、長いストロークで均一に伸ばしていくことで、ムラや筆跡を最小限に抑え、美しさを向上させることが可能です。
手順⑥乾燥させて養生を剥がす
最終段階として、塗料が十分に乾燥して硬化が確認されたら、慎重に養生材を剥がしていきます。乾燥が不足していると、養生材を早期に剥がすことで塗料が乱れたり、塗膜が傷ついたりする可能性があります。したがって、製品の指示に基づき、しっかりとした乾燥時間を確保することが必要不可欠です。
養生材を剥がす際には、急いで力を入れることなく、ゆっくりと均一な速さで進めることが欠かせません。急な力や無理な剥がし作業は、塗装面に損傷を与え、仕上がりに不均一さをもたらす可能性があります。養生材を慎重に剥がせば、美しさや耐久性を長期にわたり確保できるでしょう。
駐車場の塗装をDIYで行うときの注意点
駐車場の塗装をDIYで行う際、仕上がりを良くするためには下記3つの注意点を把握しておく必要があります。
- 材料の選定
- 下地処理の有無
- コンクリートの乾燥不足
それぞれの注意点について、詳しく見てみましょう。
注意点①材料の選定
注意点の1つ目は、材料の選定です。駐車場の塗装において、耐候性や耐摩耗性が優れ、屋外使用に耐え得る塗料を選ぶことは極めて重要となります。変化する気象条件や駐車場の使用頻度を考慮し、選んだ塗料がこれらの要因に十分に対応できるか確認することが欠かせません。
また、駐車場の具体的なニーズに合わせて製品を選ぶことも重要です。たとえば、駐車場は油や水の影響を受けるので、耐油性や防水性が求められます。これらの特性を備えた塗料を選択することで、塗装面の耐久性を向上させることができるでしょう。
なお、塗料の種類やブランドには多様性があり、それらの中から最適なものを見つけるのは簡単ではありません。専門家や販売業者に相談し、具体的な駐車場の状況や要件に適した塗料を選びましょう。
注意点②下地処理の有無
注意点の2つ目は、下地処理の有無についてです。十分な下地処理が行われていない場合、塗料の不均一な付着や耐久性の低下といった問題が生じる可能性があります。
下地処理とは、駐車場表面に生じた亀裂や穴、凹みなどの損傷箇所をチェックし、修復する作業のことをいいます。下地処理を適切に行うことで、塗料が均一に密着し、安定性と耐久性が向上します。
また、表面の均一性を確保するためには、下地処理の段階で表面を平らに整えることも欠かせません。凸凹や不均等な部分があると、塗料が適切に広がらず、仕上がりにムラが生じる可能性があります。したがって、下地処理は手を抜かず、細部にわたり注意深く行うことが求められます。
注意点③コンクリートの乾燥不足
注意点の3つ目は、コンクリートの乾燥不足です。コンクリートの充分な乾燥が行われていない状態では、塗料が十分に硬化できず、最終的な仕上がりに支障をきたす可能性があります。したがって、コンクリートの完全な乾燥を確認するまで、次の作業に進むことは避けましょう。
なお、コンクリートの乾燥には環境条件が影響します。気温や湿度が乾燥時間に大きな影響を与えるため、外部要因を注意深く考慮しながら適切な乾燥時間を確保することが必要です。特に寒冷な気温や高湿度の環境では、通常よりも乾燥に時間がかかることが予想されます。製品の指示に加えて、周囲の気象条件も注意深く観察し、最適な状態での乾燥を促進するよう心がけましょう。
駐車場の塗装を業者に頼む場合の費用相場
駐車場の塗装は、DIYではなく業者に依頼するのもひとつです。業者に依頼することで、時間や手間をかけずに、クオリティの高い仕上がりを期待できます。
とはいえ「業者に依頼すると、まとまった費用が必要なのでは?」と気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、駐車場の塗装を業者に依頼する場合の費用相場を紹介します。
なお、駐車場の塗装を業者に依頼する場合、費用は以下の要因によって異なってきます。
- 駐車場の広さ
- 下地処理の必要性
- 使用する塗料
- 地域
- 依頼する業者
一般的には、駐車場塗装の費用相場は1平方メートルあたり3,000〜7,000円です。ただし、あくまで目安であり、具体的な見積もりは各業者に依頼して確認することが重要です。
駐車場の塗装費用を安く抑える方法
駐車場の塗装を業者に依頼する場合、DIYと比べてまとまった費用が必要となります。そこで、塗装費用を安く抑える方法として、複数の業者から見積もりを取得することが効果的です。複数の業者に見積もりを依頼すれば、異なる業者間での価格の差異や提案内容の違いを把握できるので、最終的な選択において最もコスト効果の高い選択肢を見つけることができるでしょう。
なお、見積もりの取得においては、各業者に必要事項を詳しく伝えることが重要です。たとえば、駐車場の広さや状態、特別な要件などについて十分な情報を提供することで、正確で具体的な見積もりを得ることができます。また、見積もりに含まれているサービスや使用される材料、作業のスケジュールについても確認し、トータルの費用だけでなく、提供される価値も比較検討することが重要です。
駐車場塗装の業者の選び方
駐車場の塗装を依頼する際には、信頼のある業者を選ぶことが重要です。業者選びに失敗してしまうと、施工不良や金銭問題といったトラブルを招いてしまうかもしれません。そのようなトラブルを回避するためにも、あらかじめ業者を選ぶ際のポイントをチェックしておきましょう。
業者を選ぶポイントは、次の3つです。
- 施工実績
- 口コミや評判
- アフターフォロー
ひとつずつ簡単に見ていきましょう。
業者の選び方①施工実績
業者の選定において、施工実績は重要な基準となります。施工実績は、業者が過去にどのような施工を手がけ、どの程度の成功を収めたかを示す指標であり、信頼性や技術力を評価する上で欠かせない要素です。特に、駐車場の塗装で同じような施工実績があるかどうかを確認することは重要です。
施工実績が豊富である場合、施工における様々な課題を解決できる可能性が高いことを示唆しているため、信頼性が高いと判断できるでしょう。また、駐車場の塗装においては、特に耐久性や美観の向上が求められるため、施工実績が豊富であることは極めて重要なポイントと言えます。
業者の選び方②口コミや評判
業者の選択において、もうひとつ注目すべきなのが口コミや評判です。他の顧客からのフィードバックは、実際の利用者が経験したサービスの質や業者の信頼性に関する重要な手がかりとなります。インターネット上や地元のコミュニティにおける口コミを積極的に確認することで、その業者がどれだけ顧客満足度の高いサービスを提供しているかを客観的に把握することが可能です。
もし良い口コミが多ければ、業者が優れたサービスを提供している可能性を示し、逆に悪い口コミが多ければ、その業者の課題や不満点が浮き彫りとなるでしょう。ただし、単一の意見や情報だけでなく、複数の情報源を総合的に参考にすることが重要です。
また、インターネット上の口コミだけでなく、地元のコミュニティや友人・知人の意見も取り入れると良いでしょう。友人や知人からの情報によって、業者の信頼性やサービスに対する評価がより幅広い視野で得られ、より正確な判断が可能になります。
業者の選び方③アフターフォロー
業者を選ぶ上で、アフターフォローの充実度も見逃せません。優れた業者は、施工が終わった後も丁寧で迅速なアフターサービスを提供し、顧客が安心して利用できるように心掛けています。特に、駐車場の塗装においては、施工後に問題が発生した場合や補修が必要な状況が生じる可能性があるため、アフターフォローの重要性は極めて高いと言えます。
良い業者が持つアフターフォローの特徴として、問題が生じた場合にすばやく対応し、適切な補修や修理を提供する姿勢が挙げられます。また、アフターサービスが迅速であることは、顧客が長期的に業者との良好な関係を築く助けとなります。
なお、アフターフォローの内容は業者によって異なるため、事前にアフターフォローの内容や期間など、詳しい説明を受けておくと安心です。
まとめ
今回は、駐車場の塗装をDIYでできるのかについて解説しました。駐車場はDIYで塗装できますが、適切な手順を踏むことに加え、いくつかの注意を払う必要があります。たとえば、選定する塗料や下地処理の方法、塗料の乾燥時間など、慎重な判断が求められます。
仕上がりに高いクオリティを求めるのであれば、DIYではなく業者に依頼するのもひとつです。業者に依頼する場合、DIYと比べてまとまった費用が必要になるものの、複数の業者から見積もりを取得して、コストを安く抑えることも可能です。
なお、施工実績や口コミ評判、アフターフォローの有無をチェックし、信頼の高い業者を選ぶことが欠かせません。ペイントGOでは、厳しい審査基準を満たしたお住まいの地域の優良業者を簡単に検索することが可能です。また、個人情報の入力は一切不要で、塗装の費用シミュレーションもできます。「自分で業者を探すのに自信がない」「信頼できる業者に依頼したい」という方は、ぜひ活用してみてください。