目次
ウッドデッキにおける塗装の必要性
屋外に設置されるウッドデッキは、不可避的に雨や風、そして直射日光にさらされます。特に、ウッドデッキが天然木で構成されている場合、湿度や気温の変動により、木材は膨張と収縮を繰り返します。これにより木の表面に亀裂が生じ、蓄積した水分が木材内部に浸透し、腐食が進行する可能性もあるでしょう。
ウッドデッキの腐食を防ぎ、なおかつ寿命を延ばすためには、適切なメンテナンスが欠かせません。そのメンテナンスのひとつとして「塗装」があげられます。ウッドデッキの塗装は、木材の劣化を防いで安心して長期間使用できるようにするだけでなく、見た目においても木の温かみと親しみやすさを保つ役割を果たします。
ウッドデッキにおける種類別のメンテナンス方法
「どんなウッドデッキでもメンテナンス方法は同じなの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。ウッドデッキは、種類によって適切なメンテナンス方法が異なります。
ここでは、以下3種類のウッドデッキのメンテナンスについて紹介します。
- 天然木(ハードウッド)
- 天然木(ソフトウッド)
- 人工木
ひとつずつ簡単に見てみましょう。
①天然木(ハードウッド)
天然木の中でも、ウリン・イペ・マニルカラ・イタウバ・セランガンバツなどの「ハードウッド」と呼ばれるウッドデッキは、雨風による腐食やシロアリ発生の心配も少なく、耐久性に優れています。汚れや傷、コケなどが気になったら、デッキブラシや高圧洗浄機を使用してメンテナンスしましょう。デッキブラシを使って手作業で表面を清掃すれば、細かい隙間や凹凸にこびりついた汚れを効果的に取り除くことが可能です。また、高圧洗浄機を利用することで、強力な水圧を活かして一挙に大面積をクリーニングでき、効率的なメンテナンスが可能となります。
②天然木(ソフトウッド)
天然木の中でも杉・ヒノキ・ウエスタンレッドシダー・レッドウッなどの「ソフトウッド」は、ハードウッドと比べて耐久面で劣っているため、塗装によるメンテナンスが非常に重要となります。定期的に塗装によるメンテナンスを行えば、防虫・防腐効果を維持し、ウッドデッキをきれいな状態に保つことが可能です。
一般的に、ウッドデッキの塗装頻度は使用される塗料の種類によって異なりますが、3〜5年のサイクルでの塗装が推奨されています。ただし、デッキが置かれている場所や方向、使用頻度、日照条件などによっても劣化の進行度合いは異なるため、これらの要因を考慮して適切な塗装サイクルを見直すことが重要です。
③人工木
人工木のウッドデッキは、木粉と樹脂が混合されて製造されています。樹脂の特性により、防水性が高く、腐食やシロアリの心配がほとんどありません。天然木と比較すると、自然の風合いは必然的に薄れる傾向がありますが、その代わりに防虫・防腐のための継続的なメンテナンスが不要です。
メンテナンスに関しては、気になる汚れやコケなどをデッキブラシや高圧洗浄機を使用して洗い流す程度で十分です。人工木のウッドデッキは、手軽なメンテナンスで美観や清潔さを維持できる点から、多くの住宅で採用されています。
ペイントGO登録業者が行なったウッドデッキ塗装の施工実績
築10年色褪せでお悩みのウッドデッキを塗装
現場住所 | 長野県松本市 |
施工内容 | 築10年、色褪せが目立つウッドデッキの塗り替え |
施工期間 | 1日 |
工事金額 | 64,000円 |
使用塗料 | キシラデコール |
長野県松本市にお住まいのお客様より、ウッドデッキおよび外壁木部の再塗装工事をご依頼いただきました。
築10年が経過し、ウッドデッキや木部の色褪せが目立ってきたことから、「外観を整えたい」とのご希望を受けての施工となりました。あわせて、外壁の一部にも塗装を施し、全体として統一感のある仕上がりとなるよう調整しています。
今回の工事では、社内に余剰在庫として保管されていた塗料を有効活用することで、コストを抑えたご提案をさせていただきました。お客様にもご了承をいただき、品質を保ちつつ、経済的な施工が実現できました。
※なお、在庫塗料は常時ご用意できるものではないため、同様の対応をご希望の場合は事前にご相談ください。
▼施工実績の詳細は下記をご覧ください
▷長野県松本市にて築10年ウッドデッキ・外壁木部塗装|色褪せのご相談
何度塗っても色褪せる…ウッドデッキをプロメンテナンス
現場住所 | 東京都目黒区 |
施工内容 | ウッドデッキ・フェンス塗装 |
施工期間 | 1日 |
工事金額 | 30,000円 |
使用塗料 | キシラデコール |
お客様ご自身でこれまで定期的にメンテナンスされていたそうですが、塗装してもすぐに色褪せてしまうことにお悩みで、「今度こそしっかりとプロに任せたい」とご相談をいただきました。
現地調査の結果、木部表面の劣化が進んでいたため、まずは丁寧なケレン作業(旧塗膜や汚れの除去)を徹底。下地処理をしっかりと行うことで、塗料の密着性と耐久性を高めています。
塗装には、木部専用の高耐候性塗料「キシラデコール」を使用。優れた浸透性と発色の美しさ、そして防腐・防カビ効果を兼ね備えた塗料で、長期間にわたって美しい状態を保てる仕上がりを目指しました。
「せっかく塗るなら、今度は長持ちするように」とのご要望にお応えできるよう、素材や施工方法にもこだわって対応させていただきました。
▼施工実績の詳細は下記をご覧ください
ウッドデッキ塗装の費用相場
「ウッドデッキの塗装はいくらかかるの?」「DIYで塗装したほうが安く済むのかな?」など、費用面に関して気になっていませんか?ウッドデッキのメンテナンスを検討するにあたり、予算をあらかじめ知っておけば安心ですよね。
ここでは、以下2パターンの費用相場について詳しく解説していきます。
- DIYでウッドデッキ塗装する場合の費用相場
- 業者にウッドデッキ塗装を依頼する場合の費用相場
それぞれ詳しく見てみましょう。
①DIYでウッドデッキ塗装する場合の費用相場
まず、DIYでウッドデッキ塗装する場合の費用相場を紹介します。DIYでウッドデッキ塗装する場合は、塗装に必要な道具を用意しなければなりません。
たとえば、以下のような道具を用意します。
- サンドペーパー
- 雑巾
- 養生用ビニールやブルーシート
- マスキングテープ
- 塗料用バケツ
- ローラー
上記の道具をすべて用意する場合、塗料代とあわせて15,000円ほどかかります。仮に、道具がすべて揃っている場合は塗料のみの購入で済みます。なお、デッキブラシや高圧洗浄機などを購入する場合は、数万円ほど上乗せされるため注意が必要です。
②業者にウッドデッキ塗装を依頼する場合の費用相場
次に、業者にウッドデッキ塗装を依頼する場合の費用相場を紹介します。業者にウッドデッキ塗装を依頼する場合、一般的な費用相場は1㎡あたり5,000〜8,000円です。たとえば、5㎡のウッドデッキを塗装する場合、1㎡あたり5,000円×5㎡=25,000円となります。
道具の用意は必要ありませんが、人件費や諸経費などが発生するため、DIYの場合よりも割高となります。また、ウッドデッキの部分補修や交換作業が必要になったら、その分施工費が上乗せされるので注意しましょう。
業者にウッドデッキ塗装を依頼するメリット
「DIYのほうが安く済むけど、プロの業者に依頼したほうが良いのかな?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。費用面でいうと、DIYで塗装したほうがコストを安く抑えられることには間違いありません。
では、コストが割高となる業者に依頼することに、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、業者にウッドデッキ塗装を依頼するメリットについて2つ紹介します。
- きれいに仕上がる
- 施工期間が短く手間がかからない
ひとつずつ簡単に見ていきましょう。
メリット①きれいに仕上がる
プロの業者にウッドデッキ塗装を依頼する1つめのメリットは、業者の専門的な知識と経験により、塗装の仕上がりがきれいになることです。経験豊富な業者は、様々な種類のウッドデッキを扱っており、木材の特性や塗料の相性について深く熟知しています。この知識により、下処理や補修など、デッキの状態に合わせた適切な作業を行い、素材の持つ美しさを最大限に引き出すことが可能です。
また、専門的な技術を駆使して施工されることで、最適な塗料を選定し、均一な塗りムラのない施工を実現します。これにより、ウッドデッキは見た目においてだけでなく、塗装の効果や耐久性においても優れた仕上がりが期待できます。プロの手による丁寧な作業が、美観を維持させることに加え、ウッドデッキの寿命を延ばし、耐久性を向上させることにつながるでしょう。
また、プロの業者に依頼することで、塗装に関連する様々なアドバイスや提案も受けることが可能です。たとえば、デッキの素材に最適な塗料の選択や、特定の気候条件に対応するための施工方法といったアドバイスを受けられるでしょう。
メリット②施工期間が短く手間がかからない
業者にウッドデッキ塗装を依頼する2つめのメリットは、施工期間が短く手間がかからないことにあります。プロの業者は経験豊富な職人が揃っており、高度なスキルと迅速な作業によって、作業効率が飛躍的に向上します。これにより、ウッドデッキの塗装作業にかかる期間が短縮され、新しく仕上がったウッドデッキをいち早く利用することが可能です。
また、DIYの場合は必要な道具の準備や下準備、補修といった工程をすべて自分で行う必要がありますが、プロの業者に依頼すればすべてを任せることが可能です。かなりの労力と時間がかかることを考えれば、プロの業者に依頼することは価値があるといえるでしょう。
ウッドデッキ塗装における業者選びのポイント
ウッドデッキ塗装をプロの業者に依頼するにあたって、「どの業者にお願いすれば良いのかわからない」と迷ってしまうのでは?適当に業者を選んでしまうと、施工不良によるトラブルが起きたり、金銭面で問題が発生したりするリスクがあります。そのような事態を回避するためにも、あらかじめ「業者選びのポイント」をマスターしておきましょう。
ここで紹介する業者選びのポイントは、以下の3つです。
- 塗装の施工実績が豊富かどうか
- 評判は良いかどうか
- アフターフォローがあるかどうか
ひとつずつ簡単に紹介します。
①塗装の施工実績が豊富かどうか
業者選びの際に重要なポイントのひとつは、「塗装の施工実績が豊富かどうか」です。なぜなら、業者がこれまでにどれだけの経験を積んできたかは、信頼性や専門性を評価する上での鍵となるからです。施工実績が豊富な業者は、多岐にわたる施工で培った経験から得た高度な技術力を持っており、さまざまなニーズにも柔軟に対応できます。
したがって、施工実績が豊富な業者であれば、ウッドデッキの特有の条件や要望に対しても適切な施工が実現し、高品質で美しい仕上がりを期待できるでしょう。
②評判は良いかどうか
次に、業者選びの重要なポイントとして挙げられるのが、「評判が良いかどうか」です。口コミやレビューをチェックすることで、業者の提供するサービスや品質に対する意見を客観的に知ることができます。評判が良い業者は、信頼性やサービスの質が高い可能性が高く、クライアントの期待に応える傾向があります。
逆に、悪い評判がある場合は慎重に判断することが必要不可欠です。なお、ある特定の否定的な意見だけで全体を判断するのではなく、複数の評判を総合的に見ることで、より客観的な評価が得られます。もし悪い評判があったとしても、その業者がその後の対応や改善に努めているかどうかも重要な視点です。時にはヒアリングや問い合わせを通じて、業者自体の誠実性や姿勢を確認することも有益といえます。
また、実際にその業者に依頼したことのある知人がいれば、直接話を聞いてみるのもひとつです。知人からの評価は、インターネット上の口コミや評判よりも信ぴょう性が高く、より有益な情報を得られるでしょう。
③アフターフォローがあるかどうか
ウッドデッキの塗装作業が完了した後、アフターフォローが十分に行われるかどうかも、業者選びにおいて見逃せないポイントです。塗装後に発生するかもしれない問題や不具合に対して、迅速かつ適切に対応できる業者は、ウッドデッキの長期間にわたる使用において安心感を提供してくれます。
一方、アフターフォローのない業者に依頼してしまった場合、塗装後に問題や不具合が発生したとしても適切な対応を受けられない可能性があります。もし適切な対応を受けることができなければ、他の業者に再度補修を依頼しなければなりません。その際、補修費用は負担しなければならないため、余計なコストが発生することになります。
長期的なパートナーシップを築く視点から見ても、業者のアフターフォローの充実は極めて重要です。業者とのコミュニケーションが円滑であり、塗装後における相談や質問にも親身に対応してくれる業者を選ぶのが理想といえるでしょう。
なお、アフターフォローは業者によって保証内容や期間が異なります。アフターフォローの有無を確認するとともに、具体的な内容をあらかじめ確認しておくと安心です。
まとめ
今回は、ウッドデッキの塗装について必要性や費用相場、メンテナンス方法について詳しく解説しました。ウッドデッキは、種類によって適切なメンテナンス方法が変わります。特に、天然木のソフトウッドの場合は、定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。
もしウッドデッキを塗装せずに放置してしまうと、美観が損なわれるだけでなく、木材が腐食して耐久性の著しい低下を招いてしまいます。したがって、できるかぎりきれいで安全な状態を保つためにも、定期的な塗装を行うようにしましょう。
ウッドデッキ塗装は、DIYで塗装するよりもプロの業者に依頼するほうが得策です。プロの業者に依頼することで、適切な下処理や補修が行われ、仕上がりが格段ときれいになります。また、施工期間が大幅に短縮され、手間をかけずに済むのもメリットのひとつです。
なお、プロの業者に依頼する際は「どの業者にお願いするのか」を慎重に検討しましょう。適当に業者を選んでしまうと、施工不良や金銭トラブルといった問題に直面してしまうかもしれません。施工実績や評判、アフターフォローの有無をふまえた上で、依頼することが重要です。
ペイントGOでは、厳しい審査基準を満たしたお住まいの地域の優良業者を簡単に検索することが可能です。また、個人情報の入力は一切不要で、塗装費用のシミュレーションもできます。「信頼できる業者に任せたい!」という方は、ぜひ活用してみてください。