積水ハウスの外壁材の種類と最適な塗装方法とは?

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積水ハウスの外壁材の種類と最適な塗装方法とは?

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積水ハウスは外壁材ごとに、その外壁材に合う最適な塗料をしていることをご存知でしょうか。

積水ハウスの外壁材は、塗装ができない外壁や外壁材ごとに塗料を変えて、外壁材の耐久性を最大限高めるための工夫をしているのです。

そこで今回は、積水ハウスで使用している外壁材の種類と最適な塗装方法について解説します。積水ハウスで外壁塗装を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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積水ハウスの外壁材の種類と特徴

積水ハウスの外壁材の種類は主に以下の6つです。

  • 陶版外壁ベルバーン
  • エコルデック
  • ダインコンクリート
  • シェルテック・コンクリート
  • SC25セラミックウォール(旧SHウォール)
  • セラブリッド

それぞれ特徴を解説します。

陶版外壁ベルバーン


(画像引用:積水ハウス公式サイト

陶版外壁ベルバーンは、木造住宅のシャーウッド専用に用意されている外壁材です。陶器のような焼き物の風合いを感じられる材質が特徴です。

実際に青粘土を焼いたシャモットやロウ石などの岩石を素材として使用しています。陶器と同様の工程で仕上げていながらも、外壁材として使用できる強度や耐久性も維持している陶器の外壁材です。

ベルバーンは、焼き物と同じ釉薬を使用しているため塗装する必要がありません。半永久的に色褪せがなく60年以上の耐久性も持っています。また、使用するシーリング材の耐用年数も30年と長くコストパフォーマンスにも優れています。

エコルデック

エコルデックは、積水ハウスの鉄骨系住宅「ビーエコルド」に標準搭載されている窯業系の外壁材です。エコルデックは窯業系サイディングの中ではトップクラスとなる33mmを厚み確保した積水ハウスオリジナル商品です。

33mmの厚みがあることで外観に奥行き感や重厚感が生まれます。また、マイクロバルーンなど独自の組成配合により、凍害や台風などの強風にも耐える高強度・高耐久を実現しています。

ダインコンクリート


(画像引用:積水ハウス公式サイト

ダインコンクリートは、台風や地震が多い日本の気候や特徴に合わせた耐久性の高い、軽量鉄骨住宅用のコンクリート製の外壁材です。

ダインコンクリートは耐火性にも優れており、燃えにくい素材を使用するだけでなく、隣家への延焼を防ぐ工夫がされています。住宅の火災が起こると延焼温度は1,200℃に達すると言われており、3m離れた隣家でも840℃もの高温になります。

ダインコンクリートは製造工程の中で発生する気泡が一つひとつ独立した構造が遮熱材の役割を果たすため、室内側の温度を40℃以下に抑えてくれるため延焼を防ぐ役割があります。

ダインコンクリートはコンクリートのため塗装による外壁材の保護が必要です。一般的な外壁塗装の耐用年数は15年程度ですが、ダインコンクリート用の塗装「タフクリア-30」を使用すると耐用年数は30年に伸び、塗装メンテナンスの手間と費用が大幅に削減できます。

大幅に伸びた耐用年数の理由として、4度塗りを採用しているためです。一般的な外壁塗装は3度塗りが基本ですが、タフクリアは塗膜の耐久性を上げる3回目に紫外線や熱による色あせを防ぐ効果のあるフッ素樹脂を採用することで高い耐候性を実現しています。

加えて、4度目の塗りに防汚塗装をすることでさらに長期間美しい状態を維持できるのです。

シェルテック・コンクリート


(画像引用:積水ハウス公式サイト

シェルテック・コンクリートは、重量鉄骨住宅用のコンクリート製の外壁材です。四季の温度変化や災害に強く、独自の深彫りテクスチャーが美しい外観を演出します。MDF理論に基づき、比重1.4の軽量でありながら一般コンクリートの約2倍の圧縮強度を誇り、住まいのシェルターとしての役割を担っています。

強風圧試験でも風速60mの台風に耐える強度を確認済みです。さらに、複合構造外壁「シェルテックウォール」は国土交通大臣認定の1時間耐火基準をクリアし、都市部の3階建て住宅の防耐火要件を満たす高い安全性を備えています。

塗装には「タフクリア‐30」を採用して雨や日光などの自然の力で汚れを落とす防汚性能を備え、従来の塗り替えサイクル約15年に対し約30年の長寿命を実現しています。

塗り替え回数を半減させ、メンテナンス費用と手間を削減します。さらに、4重塗装の「高耐候クリア塗装」にすることで紫外線や熱による色あせを抑え、長い間美しさが保てるのです。また、目地に使われるコーキング剤も高耐久化され、柔軟性と弾力性を長く保つことが可能となりました。

SC25セラミックウォール(旧SHウォール)


(画像引用:積水ハウス公式サイト

SC25セラミックウォール(旧SHウォール)は、シェルテック・コンクリートの基本性能に多彩なカラーとパターンを追加した外壁材です。

さらに違いとして、外壁材と鋼材フレームを一体させ、紫外線や雨風による膨張と収縮を抑えて反りや歪みを防ぐ構造となっています。

セラブリッド

セラブリッドは鉄骨2階建て住宅に採用されているセラミックの外壁材です。セラミック基材を鉄板と鋼製フレームで補強したハイブリッド構造により、耐震性と軽量化を両立しています。暴風や飛来物の衝撃に強く、防火・防汚性能にも優れています。

セラブリッドは窯業系サイディングと鉄板を組み合わせた複合的な外壁材で防火性、耐凍害性にも優れています。耐久性は全国7ヵ所での屋外暴露試験により、紫外線や風雨、寒暖差など厳しい環境下で検証済みです。

さらに、隣家からの火災にも強く、30分間の840℃超の加熱試験で耐火性の高さを確認。室内温度の上昇も抑制し、安全性にも配慮されています。

積水ハウスの外壁材に最適な塗装方法

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積水ハウスの外壁材に最適な塗装方法としては、積水ハウスで塗装する場合と外壁塗装専門業者に依頼する2通りの方法があります。

積水ハウスで塗装する場合

積水ハウスでは、陶版外壁ベルバーン以外の外壁材には「タフクリア」という外壁防汚塗装を標準採用しています。

タフクリアは塗装する外壁材に合わせて最適な塗装方法を選択しています。たとえば、「ダイコンクリート」へ塗装する場合は「タフクリア-D」で塗装します。

タフクリア-Dは塗装表面のシリカ粒子が静電気を抑える役割があり、外壁の汚れが付きにくく、汚れが付いても簡単に洗い流せます。

また、エコルデックの外壁には「タフクリア-E」が採用されます。タフクリア-Eはタフクリア-Dの機能をそのままに光触媒機能を追加した塗装方法です。

銀と銅を光触媒(酸化チタン)に付着させた外壁塗装としては日本初の技術を採用しています。これにより大気を浄化させ、汚れも分解しながらカビを防ぐ効果も期待できます。

外壁塗装専門業者で塗装する場合

積水ハウス以外の外壁塗装を専門とする業者へ依頼する場合、積水ハウスの外壁材の特徴を理解した業者へ依頼しなければなりません。

積水ハウスではそれぞれの外壁材ごとに塗装方法を変えています。積水ハウスの外壁材は、窯業系やコンクリート、セラミックウォールなどさまざまな特徴を持っています。

外壁材の特徴を理解していないまま間違った下地処理や塗装をしてしまうと、すぐに塗膜が剥がれるなどの不具合が生じてしまいます。

積水ハウスの外壁の塗り替えをするタイミング

外壁チョーキング

積水ハウスの外壁を塗り替えするタイミングは、以下の症状が現れたときが最適です。

  • 外壁の汚れや色あせ
  • コーキングのひび割れや痩せ
  • カビやコケが目立つようになってきた

それぞれ解説します。

外壁の汚れや色あせ

外壁塗装の塗膜が劣化すると汚れや色あせが目立つようになります。汚れや色あせは塗装の防水機能も落ちてきています。防水機能が落ちると、外壁材に雨水が浸入しやすくなるため雨漏りを起こす可能性があります。

外壁の汚れや色あせが目立つようになってきたら、まずは専門業者に外壁を点検してもらい、塗り替えを検討するようにしましょう。

コーキングのひび割れや痩せ

外壁材のつなぎ目には、隙間を埋めるためにコーキング剤を充填し雨水が浸入しないように施工します。コーキング材が劣化すると硬くなり、ひび割れやコーキングが収縮してしまう痩せという症状が起こります。

ひび割れと同様に痩せも隙間が発生するため、雨水の浸入を許し雨漏りにつながります。

カビやコケが目立つようになってきた

カビやコケが目立つようになるのも、塗膜が劣化しているサインです。放置すると、カビやコケが落ちないだけでなく雨漏りも引き起こします。

日が当たらない場所などには、湿気がこもりやすくなるため特に注意が必要です。

積水ハウスで外壁塗装を依頼するメリット・デメリット

積水ハウスで外壁塗装するメリット・デメリットはそれぞれ以下のとおりです。

<メリット>

  • 保証期間内であれば保証で工事できる場合がある
  • 塗装業者を選ぶ手間がない
  • 使用している外壁に適した塗装ができる

保証期間内かつ保証範囲内の工事であれば、費用がかからずに外壁塗装が可能です。積水ハウスで行えば、こちらから業者を選ぶ必要がないため、選ぶ時間や手間もなくなります。

また、積水ハウスの外壁材のため、外壁に合う塗料になり、万が一不具合が起きてもメーカー側で対応してくれるのがメリットです。

<デメリット>

  • 保証が適用されない場合は工事費用が割高
  • 基本的に好きな塗料が選べない

積水ハウスで外壁塗装するメリットは、保証期間外または保証対象がであった場合は、費用が割高になることです。その理由として、中間マージンが発生するためです。

実際に工事をするのは、積水ハウスの下請けまたは孫請け業者が施工します。そのため、人件費や手数料などの費用が上乗せされます。そのため費用が割高になってしまうのです。

さらに、積水ハウスは防水性と防汚性を高めるため、塗装を4回塗りを行います。通常の外壁塗装は3回塗りが基本となりますが、より耐久性を高めることを目的として、塗膜を厚くしています。そのため、1回使用する塗料分の費用が加わる形になってしまうのです。

また、外壁塗装する際の塗料は、積水ハウスが指定する塗料を使うため、自分で好きな塗料を選ぶことができません。どうしてもとお願いすれば費用の安い塗料や塗装したい塗料を選択できるかもしれませんが、基本的にはメーカー指定の塗料を使用することになります。

外壁塗装を専門業者に依頼する場合の注意点

外壁塗装を専門業者へ依頼する場合の注意点は以下のとおりです。

  • 積水ハウスの外壁の塗装実績がある業者へ依頼する
  • 相見積もりは必ず取ってから業者を選ぶ
  • 業者の保証やアフターサービスがあるかどうかを確認する

それぞれ解説します。

積水ハウスの外壁の塗装実績がある業者へ依頼する

積水ハウスの外壁に塗装実績があるかどうかは仕上がりに大きく影響します。積水ハウスは外壁ごとに塗装方法を変えており、外壁に合った塗料を選ばないと最大限の効果を発揮できません。

積水ハウスの外壁塗装実績があるかどうかは業者のホームページの施工実績などで確認できます。または、直接問い合わせてもよいでしょう。

相見積もりは必ず取ってから業者を選ぶ

相見積もりは必ず複数の業者に依頼して、価格相場を把握し比較検討するようにしましょう。複数の業者から見積を取らないと、提示してきた価格が高いか安いかの判断ができません。

悪徳業者の場合、不当に利益を上乗せして、本来の価格よりも大幅な価格を提示してくる可能性もあります。複数の業者の価格を把握していれば、悪徳業者だという判断もできて選ぶ判断材料になります。

相見積もりは3社 3程度が決めやすいのでおすすめです。

業者の保証やアフターサービスがあるかどうかを確認する

業者独自の保証や定期点検などアフターサービスを設定しているかを必ず確認するようにしましょう。優良な業者でも工事後に不具合が出る場合もあります。

一見、綺麗に塗装されているようでも、塗装工程や乾燥工程を間違っていた場合、耐用年数よりも前に劣化したり剥がれたりする可能性もあります。

工事後しばらく経過したあとは業者の施工不良かどうかを判断するのは難しいため、複数年の保証の設定や、定期点検などのアフターサービスがあるかどうかを契約前に確認することをおすすめします。

まとめ

今回は、積水ハウスで使われる外壁材の種類と最適な塗装方法について解説しました。積水ハウスで使われる外壁材は主に以下の6つです。

  • 陶版外壁ベルバーン
  • エコルデック
  • ダインコンクリート
  • シェルテック・コンクリート
  • SC25セラミックウォール(旧SHウォール)
  • セラブリッド

また、最適な塗装方法は、積水ハウスで行う場合は「タフクリア」と呼ばれる耐久性と防汚性に優れた塗料を使用します。タフクリアは使用する外壁材ごとに使われる種類が異なり「タフクリア-D」や光触媒機能を追加した「タフクリア-E」など、外壁材ごとに使用する塗料を変えて、外壁材に合った最適な塗料を使用します。

積水ハウスではない外壁塗装専門業者へ依頼する場合は、窯業系やコンクリート系、セラミックウォールなどさまざまな外壁材に最適な塗料を選んでもらう必要があります。

外壁材に合わない塗料を使用するとひび割れや早期剥離などの不具合が起こる可能性があります。そのような不具合を起こさないためにも、外壁塗装の実績が豊富な業者へ依頼することが大切です。

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この記事を監修した塗装職人

神奈川県の優良塗装業者 株式会社山田工芸

神奈川県横浜市を中心に活躍する塗装職人。
一流の塗装職人が数多く在籍、どの現場でも高品質施工。
「いつどんな時でも常にお客様の立場で物事を考えて、お客様にとって本当に最良の提案・施工いたします」

外壁塗装の豆知識を読んでいただきありがとうございます。

おつかれさまでした。
ここまでコラムを読んでいただきありがとうございます。
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