目次
大和ハウスの外壁材の種類
大和ハウスの外壁材の種類は主に以下の4点です。
- ベルサイクス
- 塗り壁
- タイル外壁
- DXウォール
それぞれ解説します。
ベルサイクス
大和ハウスのベルサイクスは、xevoΣの最上級モデル「PREMIUM」で標準装備として採用されている外壁です。
ベルサイクスは窯業系サイディングにおいては最大級と言われている12mmの深彫り造形が特徴です。ベルサイクスは職人の手で造り出され、幾重にも層を重ねたようなデザインはどの角度から見ても美しいデザインに仕上がっています。
ベルサイクスはただ意匠性が高いだけではありません。一般的なシーリングよりも紫外線や熱に強く弾力性も兼ね備えた高耐久シーリング、外壁の表面に光触媒塗装をすることで汚れや色あせにも強さを発揮します。
さらに、耐久性を高めながらも強度にも優れており、建物の躯体への負担を減らし耐震性の向上も実現しています。
塗り壁
大和ハウスは塗り壁も選択可能です。塗り壁とはセメントが主原料となっており、モルタルなどに職人が模様を付ける外壁です。
外壁材同士をつなぐ目地をなくした、ダイワハウス独自の「GranWood-BOITH工法」を採用することで外壁材の継ぎ目から発生しやすいクラックを大幅に削減しました。
塗り壁はサイディングや後述するタイル外壁に比べて耐候性が落ちますが、7つの柄が選べ、その種類は45と豊富なため好みのデザインが見つかるでしょう。
タイル外壁
大和ハウスのタイル外壁は、ナノサイズの水膜を形成することで汚れをつきにくくする高い親水性、無機質セラミックスによる強い紫外線にも負けず色あせも防ぎます。さらに、1200℃程度の高温で焼き固めることで傷がつきにくいのも特徴の一つです。
大和ハウスで選べるタイル外壁は「細切り」「石積み」「レンガ調」「スクエア」の4種類です。
DXウォール
DXウォールは、セメント質原料と繊維質原料で補強している窯業系サイディングです。一般的なコンクリートに比べて軽量である点が特徴です。
大和ハウスのDXウォールは、高温で焼き付ける製法に加え、化学反応を一気に促進させるオートクレーブ製法を採用することで高い耐久性を実現しています。
熱や乾燥による膨張と収縮を抑え化学変化にも強く、焼き付ける製法により強度にも優れています。
さらに、DXウォールにはKIRARI+(きらりプラス)の光触媒と独自技術のセラミックによる塗装が施されています。5層によるコーティング膜を形成することで、紫外線に強くなり汚れや色あせを防ぎ、長期間にわたって外壁の美しさを保っています。
DXウォールの34mm以外にも、サイズが違う16mmのDCウォール、25mmのDSウォールのラインナップがあります。
大和ハウスの外壁材に最適な塗装方法
大和ハウスの外壁材に最適な塗装方法としては、大和ハウスで塗装する場合と外壁塗装専門業者に依頼する2通りの方法があります。
大和ハウスで塗装する場合
大和ハウスで外壁塗装する場合、大和ハウスの外壁専用の塗装が2種類あります。
KIRARI+(きらりぷらす)
KIRARI+は、光触媒コートとセラミックコートでコーティングされた大和ハウスオリジナル塗装です。通常の3回塗りに加えて光触媒とセラミックの5層コーティングすることで耐候性と防汚性を兼ね備えた塗装となります。
光触媒は紫外線が当たると汚れを分解させ、雨水によって汚れを浮き上がらせて汚れを落とします。加えて、光触媒の下にコーティングされているセラミックコートは、紫外線が当たっても劣化しにくい特徴を持っているため、汚れや色あせにも強く長期間美観を保つことができます。
XEコートⅡ
XEコートⅡは、光触媒コートではなくナノ親水コートによって汚れを浮かして落とす仕組みです。親水はもともと水に馴染みやすく塗装面と汚れの間に入り込む性質があり、ナノ親水は10億分の1メートルの水膜を形成し、超親水性を発揮させて汚れがつきにくく簡単に洗い流せるのが特徴です。
外壁塗装専門業者で塗装する場合
大和ハウス以外で外壁塗装の専門業者へ依頼する場合、大和ハウスの外壁材の特徴を理解した業者へ依頼しなければなりません。
大和ハウスでは上述したとおり耐候性や防汚性に優れた塗料を使用しています。耐用年数も大和ハウスのDXウォールやベルサイクスに5層コーティングのKIRARI+を施すことで、耐用年数は30年としています。
上記のようなKIRARI+と同等の性能を持つ塗料を選ぶ必要があります。また、外壁材の特徴を理解していないまま間違った下地処理や塗装をしてしまうと、すぐに塗膜が剥がれるなどの不具合が生じてしまいます。
外壁塗装で使われる塗料の耐用年数
大和ハウスに限らず、一般的に外壁塗料に使われる種類と耐用年数は以下のとおりです。
アクリル塗料:5〜7年
ウレタン塗料:6〜10年
シリコン塗料:8〜10年
フッ素塗料:15〜20年
無機塗料:20〜25年
光触媒塗料:10〜20年
上記の中でも一般的によく使用されるのがシリコン塗料です。価格と耐用年数のバランスがよい塗料です。アクリル塗料やウレタン塗料は安価ですが耐用年数が比較的短いため、塗装メンテナンスの頻度が増えるため、近年はあまり使用されません。
フッ素塗料は蛍石(ほたるいし)を主成分にフッ素樹脂を配合した塗料です。耐熱性・親水性・防水性と外壁塗装には必須とも言える特徴を兼ね備えており、住宅だけでなくビルや橋、大型建造物などにも使われている塗料です。
無機塗料は主成分に無機物を使用しており、無機物は紫外線の影響を受けにくいのが特徴です。さらに、コケや藻、カビも発生しにくいため、長期間にわたり外壁を保護してくれます。
光触媒塗料は、大和ハウスでも採用されているとおり、汚れを浮き上がらせる親水機能により汚れがつきにくい塗料です。ただし、耐用年数が長いため塗装費用は高額となります。
外壁塗装する際は、使用する外壁材の特徴に合わせて、最適な塗料を選ばないと早期剥離や思っていたよりも劣化が早いなど満足な結果が得られないでしょう。
大和ハウスの外壁塗装で注意すべきこと
大和ハウスの外壁を塗装する際に注意すべきことは、以下の3点です。
- サイディングに厚みがあるためコーキングの費用が高くなる
- 外壁塗装ができない外壁材がある
- ヒートブリッジ現象は塗装では解決できない
それぞれ解説します。
サイディングに厚みがあるためコーキングの費用が高くなる
大和ハウスが採用している窯業系サイディングは厚みがあるため、コーキング材の使用量が多くなります。一般的なサイディングの厚みは12mm程度ですが、大和ハウスは16mm、25mm、34mmと厚みがあります。
また、デザインも細かいため目地の量も多くなります。そのため、一般的な住宅に比べて倍程度またはそれ以上の金額になる可能性があります。
外壁塗装ができない外壁材がある
大和ハウスの外壁には熱可塑性アクリル樹脂でコーティングされている外壁があります。熱可塑性アクリル樹脂は熱を加えると溶け、冷ますと硬化する性質を持った樹脂のことです。
この熱可塑性アクリル樹脂をしっかりと剥がさずに塗装してしまうと、塗膜の膨れや気泡、剥がれといった症状が出る場合があります。
塗装の際はシンナーなどで剥がれないかのテストをしてから、塗装することをおすすめします。
ヒートブリッジ現象は塗装では解決できない
ヒートブリッジ現象とは、内部にある鉄骨の影が浮き出ているように見える現象のことをいいます。鉄骨造が多く使われている大和ハウスの住宅でも見られる症状です。
外壁は塗装のムラや変色のように見えますが不具合ではありません。冬の寒い時期などで外壁の内側の断熱材と鉄骨の温度差によって起こるものです。
これは建物の構造に起因するものですが、気になりますよね。その場合、外壁の塗り替えは断熱性の高い塗料を使用することで解決できます。
大和ハウスの外壁を塗装専門業者へ依頼する際のポイント
大和ハウスの外壁を塗装専門業者へ依頼する際のポイントは以下の4点です。
- 大和ハウスの外壁を塗装した実績のある業者を選ぶ
- 業者保証やアフターサービスの有無を確認する
- 外壁の劣化状態を分かりやすく説明してくれ、いくつかの提案をしてくれる
- 見積もりは必ず複数業者から取る
それぞれ解説します。
大和ハウスの外壁を塗装した実績のある業者を選ぶ
外壁塗装専門業者へ依頼する際は、大和ハウスの外壁の特徴を理解して最適な塗装をしてくれる業者を選ぶことが大切です。
「大和ハウスの外壁塗装で注意すべきこと」でも解説したとおり、塗装ができない外壁や熱可塑性アクリル樹脂が施された外壁、外壁の厚みに応じたコーキング処理などさまざまな注意点があります。
外壁の特徴を理解せずに塗装してしまうと、早期劣化や剥がれなどの不具合を引き起こすおそれがあります。
大和ハウスの外壁への塗装実績があるかどうかは、業者のホームページの施工実績での確認や見積もり時に確認してみるのがよいでしょう。
業者保証やアフターサービスの有無を確認する
業者保証やアフターサービスの有無は契約前に確認することが大切です。優良な業者でも工事後に不具合が出る可能性もあります。
塗装後はきれいな状態に見えても、塗装や可能の工程を間違っていた場合は塗料の耐用年数よりも前に剥がれや膨れなどが起きる可能性があります。
工事後しばらく経過してから不具合が起きても、保証やアフターフォローがなければ費用が無駄になってしまいます。また、不具合の原因が施工不良かの判断もできません。
工事後の複数年保証や定期点検などを実施してくれる業者を選ぶようにしましょう。
施工前の点検に時間をかけていくつかの提案をしてくれる
外壁の劣化は見た目だけでは判断できない場合もあります。見た目はそれほど劣化したようには見えなくても、雨漏りしていたり、内部が腐食していたりと状態が悪い場合も考えられます。
室内の壁や天井裏なども含めてしっかりと1時間以上かけて点検してくれる業者に依頼するようにしましょう。室内までチェックしなかったり、30分程度で済ませてしまったりする業者は要注意です。
また、点検後に要望や予算などを聞き取り、今必要な工事や将来的にしておいた方が良い案などいくつかのパターンの見積もりを作成・提案してくれる業者に依頼するようにしましょう。
見積もりは必ず複数業者から取る
見積もりは必ず複数の業者から取るようにしましょう。1社のみだと工事費用の相場が安いか高いかの判断ができずに、余計な工事費用を支払ってしまう恐れがあります。
複数の業者から見積を取ることを相見積もりといいますが、目的は工事費用の相場を知ることです。ただし、極端に安い見積もりを出してくる業者は悪徳業者の可能性があります。あとから追加費用を請求したり、グレードの低い塗料が使われる場合がありますので、金額だけで判断はせずにしっかりと内容についても確認するようにしましょう。
まとめ
今回は、大和ハウスの外壁材の種類と最適な塗装方法について解説しました。大和ハウスの外壁材の種類は以下の4点です。
- ベルサイクス
- 塗り壁
- タイル外壁
- DXウォール
また、大和ハウスの外壁材への最適な塗装方法は、大和ハウスで塗装する場合は以下の2種類があります。
- KIRARI+(きらりぷらす)
- XEコートⅡ
大和ハウスで塗装せず、外壁塗装専門業者へ依頼することも可能です。外壁塗装専門業者へ依頼する場合は、大和ハウスの外壁材の特徴をよく理解した業者へ依頼することが重要です。
外壁材の特徴をよく理解しないまま間違った下地処理や塗装をしてしまうと、すぐに塗装が剥がれるなどの不具合が起きる場合があります。
外壁塗装専門業者へ依頼する場合は、以下の点を意識することで失敗がなくなります。
- 大和ハウスの外壁を塗装した実績のある業者を選ぶ
- 業者保証やアフターサービスの有無を確認する
- 外壁の劣化状態を分かりやすく説明してくれ、いくつかの提案をしてくれる
- 見積もりは必ず複数業者から取る
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