目次
ガレージ塗装の種類
ガレージ塗装の種類には、以下の3種類があります。
- シャッター塗装
- ガレージ床の防水塗装
- ガレージ屋根の防水塗装
それぞれ解説します。
シャッター塗装
シャッターの役割は雨風や飛来物から傷が付くのを防ぐとともに、シャッターをすることで大切な愛車を守っています。
上記のような観点から普段閉じていることが多いため、常に紫外線や雨風の影響を受けています。年数の経過とともに色あせやサビ、塗膜の剥がれが起きてくるため、塗装によるメンテナンスが必要となります。
ガレージ床の防水塗装
ガレージ床の塗装は、FRP塗装やウレタン塗装などで塗り替える方法と、シート防水の張り替えの2種類があります。
FRP塗装は、FRPの意味である繊維強化プラスチックの塗料で補修を行います。ウレタン塗装はウレタン樹脂で膜を張ることで雨水の浸入を防いでいます。シート防水は、ゴムや塩ビ素材でできたシートをガレージの床に敷いて雨漏りを防いでいます。
ガレージ屋根の防水塗装
ガレージ屋根の防水塗装は、ウレタン塗膜防水とメッシュ工法の2種類があります。ウレタン樹脂防水は液状のウレタン樹脂を使用することで、つなぎ目が一切ない防水層を形成できます。
一方メッシュ工法は、液状の防水材の上にメッシュシートを貼って防水の膜を形成します。防水シートのメリットは、ひび割れを防ぐ効果があることです。
ガレージ塗装の工程
ガレージ塗装の工程は主に以下の流れで行います。
- 高圧洗浄
- ケレン(下地処理)、補修作業
- 養生
- 下塗り
- 中塗り、上塗り
それぞれ解説します。
高圧洗浄
シャッターやガレージの屋根・床については、常に紫外線や雨風の影響を受けたり、床はタイヤのゴムのカスやホコリが溜まっています。長い間溜まった汚れは、高圧洗浄機による水圧の力で洗い流します。
洗浄の段階で細かな汚れを付着したままにすると、塗膜の剥がれの原因となるためしっかりと丁寧に落とす必要があります。
ケレン(下地処理)・補修作業
洗浄が終わったら、屋根や外壁のサビを落とすケレン(下地処理)作業を行います。ホコリなどの汚れと同様に、サビもきれいに落とさないと塗膜が密着せずに剥がれの原因となります。また、軽微なひび割れなどがあれば、パテやシーリング剤で補修してから塗装をします。
養生
ケレン・補修作業が終了したあとは、養生して塗装したくない場所を保護します。養生も下地処理と同様、きれいな仕上がりにするためにも重要な作業です。
養生作業をいいかげんに行うと、塗装が必要ない箇所を塗ってしまったり、塗り分けの境目が汚くなり見栄えも悪くなってしまいます。
下塗り
養生がすべて終わってからローラーを使って屋根や外壁、シャッター部分の塗装を行います。ガレージの床に関しては、雨水が床に染み込まないように防水塗装か防水シートを敷いてコンクリートを保護しています。
下塗りは、中塗りと上塗りの密着力を高めるサビ止めの役割をしており、中塗りや上塗りとは異なる塗料を使用します。
中塗り・上塗り
下塗り後は、中塗り、上塗りと順番に塗っていきます。中塗りと上塗りは下塗りとは異なり同じ塗料で重ね塗りをして密着性を高めます。
上塗りに関しては、常に雨風や紫外線の影響を受けるため、耐候性に優れた塗料を使用するとガレージの劣化を遅らせることができます。
ガレージ塗装するべきタイミング
ガレージ塗装するべきタイミングは以下のとおりです。
- 前回の塗装から5〜20年経過している
- 汚れや色あせが目立つ
- ひび割れがある
- チョーキング現象がある
- シャッターにサビが発生している
- 水たまりが発生している
それぞれ解説します。
前回の塗装から5〜20年経過している
シャッターの場合、シャッターの種類や使用する塗料にもよりますが5〜10年程度が塗装周期といわれています。劣化するとサビや塗装の剥がれなどが目立つようになってくるため、劣化状況を見て早めに再塗装するのがおすすめです。
また、ガレージの床や屋根に関しても使用する塗料や環境にもよりますが5〜20年が目安となります。ガレージの床や屋根に汚れが目立ってきたり、雨水が溜まりやすくなって来たらメンテナンスのタイミングといえます。
汚れや色あせが目立つ
塗装の汚れや色あせが目立つ状況は、塗膜が劣化し防水性が落ちているサインです。このまま放置するとひび割れや塗膜の剥がれなどが起き、雨漏りにつながります。今すぐ雨漏りする状況ではありませんが、早めの点検が必要です。
ひび割れがある
ガレージの屋根や外壁、床にひび割れがあれば塗膜の劣化が考えられます。ひび割れを放置すると隙間から雨水が浸入し、雨漏りにつながります。
ひび割れの目安として0.3mm以下であればコーキングでの補修も可能ですが、0.3mm以上の場合はすでに雨水が浸入している可能性もあるため専門業者へ依頼して修理してもらうことをおすすめします。
チョーキング現象がある
チョーキング現象は白亜化現象ともいい、外壁や屋根の表面に触れた際に白い粉状のものが手に付着する現象のことです。塗膜が劣化してくると合成樹脂が分解されて、顔料が粉となって現れてきます。
チョーキング現象が発生した場合は、ほかにひび割れや剥がれなどの劣化症状が見られなければ再塗装して塗膜と防水性を復活させます。
シャッターにサビが発生している
シャッターにサビや腐食が見られるようであれば、塗膜の剥がれや防水性も失われている証拠です。シャッターは金属製のためサビは天敵です。
少しのサビでもいつの間にか広がっていきます。気付いたときには腐食や穴あき、変形などが起きてくるため、早めのシャッター塗装を検討するとよいでしょう。
水たまりが発生している
ガレージの床に水たまりが発生している状況は、防水層が劣化しているサインです。ガレージの床は汚れや雨水を排出するため防水塗装をしている場合があります。
水たまりを放置すると水がたまっている箇所から雨水が浸入し、ガレージ床のコンクリートのひび割れを招きます。ほかに劣化している症状がなければ、再度防水塗装をして防水層を復活させてあげましょう。
ガレージ塗装をする目的
ガレージ塗装をする目的は以下の3点です。
- ガレージの劣化を防ぐ
- 雨漏りを防ぐ
- 外観の見栄えをよくする
それぞれ解説します。
ガレージの劣化を防ぐ
ガレージ塗装は、防水性を高めるとともに紫外線や雨風からガレージを守ることです。しかし、年数が経ってくると塗膜が劣化して、汚れや色あせ・ひび割れなどの症状が出てきます。
塗膜の劣化を放置すると、ひび割れなどの隙間から雨水が浸入し雨漏りにつながります。雨漏りは腐食の原因ともなるため、ガレージの劣化を防ぐためにも塗り替えは必要不可欠です。
雨漏りを防ぐ
塗装することで雨漏りからガレージを守ることができます。塗装は防水性を高めるために行うもので、塗膜が劣化し始めると汚れや色あせが目立つようになります。
塗膜が劣化したまま放置すると、屋根や外壁のサビやコンクリートのひび割れを招きます。サビによる穴あきやコンクリートのひび割れの隙間から雨水が浸入し、やがて雨漏りを引き起こします。大切な愛車を守るためにもガレージ塗装を怠ってはいけません。
外観の見栄えをよくする
定期的な塗り替えをすることで、見栄えのよい外観を維持できます。汚れや色あせた外観は周囲からあまりよいイメージを持たれません。
ガレージ塗装の費用相場
ガレージ塗装の費用相場は以下のとおりです。
- シャッター塗装:1,500〜3,000円/1平方メートルあたり
- ガレージ床の塗装:3,000〜7,000円/1平方メートルあたり
- ガレージ屋根の塗装:1,500〜8,000円/1平方メートルあたり
シャッター塗装は使用する塗料、ガレージ床は塗料や防水シートによっても価格は異なり、業者によっても費用は変わってきます。
また、屋根塗装も含めると高所作業となり、上記とは別に足場代15〜20万円程度がかかります。
外壁や屋根と一緒に塗装すると足場代の節約になる
2階以上などの高所での作業は足場の設置が必要です。シャッターやガレージ屋根の塗装以外にも、住宅の屋根や外壁のメンテナンスも考えているのであれば足場代の節約になります。
一緒に行うことで足場代が一度で済むので、トータルで考えると手間や費用の節約になりお得になることもあります。
ガレージ塗装の色を選ぶポイント
ガレージ塗装する色を選ぶ際、以下のポイントを意識することで仕上がりの満足度が変わってきます。
色見本帳や塗り板を活用
色見本帳とは、一般社団法人日本塗料工業会が作成している色見本です。見本帳は実際の色で制作しているため、実際の仕上がりに近い色合いを確認できるのが特徴です。
また、塗り板は実際に施工する素材に塗装を施したA4サイズの板です。実際施工するガレージや屋根などに立てかけて色合いを見られるため、遠くから見た印象などの確認にも使えます。
周辺の外壁と色を合わせる
ガレージ塗装をする際、周辺の外壁やサッシなどの色を合わせると統一感が生まれ、建物全体のバランスも考慮するとおさまりがよくなります。
どの組み合わせで調和が取れるかは、上述の色見本帳や塗り板、カラーシミュレーションをうまく活用してイメージを膨らませましょう。
ガレージ塗装するうえでの注意点
ガレージを塗装するうえで、以下の点に気をつけることでガレージ塗装の失敗を少なくできます。
- 複数の業者から相見積もりを取る
- 塗装は厚く塗りすぎないようにする
- サビ取りのケレン作業は入念に行う
- 使用する塗料はサビ止め効果のあるものを選ぶ
それぞれ解説します。
複数の業者から相見積もりを取る
ガレージ塗装する際は塗装費用相場を把握するためにも、複数の業者から相見積もりを取ることをおすすめします。目安は2〜3社が比較しやすいです。
1社のみだと塗装費用が高いか低いかの判断がつきません。業者によっては不当に費用を上乗せしていることもあるため、余計な費用を払ってしまう恐れがあります。
塗装は厚く塗りすぎないようにする
シャッターは複数のパーツから構成されています。厚く塗りすぎてしまうとシャッターの駆動部分の動きが鈍くなってしまいます。
塗装の工程は下塗り・中塗り・上塗りの3工程は同じですが0.3〜0.5mm程度の薄さで塗ることをおすすめします。
サビ取りのケレン作業は入念に行う
ケレンはサビを除去する作業です。ケレン作業の出来が塗装の耐久性を左右するほど大事な工程です。ケレン作業を怠ると塗装してもすぐに剥がれてしまう可能性があるため、丁寧に行うようにしましょう。
使用する塗料はサビ止め効果のあるものを選ぶ
シャッターは素材に金属を多く使用しています。塗装が劣化してくるとサビが発生し腐食の原因となるため、下塗り材にサビ止め効果のある塗料を選ぶことで、サビの抑制になります。
ガレージ塗装はDIYでやるのはおすすめしない
「ガレージ塗装程度なら自分でできるのでは?」と考える方は多いかもしれません。結論からいえばおすすめはしません。耐久性や安心を求めるのであれば、塗装専門業者へ依頼するのが安全です。
自分でやるとなった場合、シャッターやガレージの床・屋根に合う塗料の準備から、高圧洗浄機を使っての汚れ落とし、ケレン作業によるサビ落としなど手間と時間がかかります。
塗装も下塗り・中塗り・上塗りに加えて各工程で乾燥も必要です。労力をかけてもすぐに塗装が剥がれてしまい、再塗装しての繰り返しになる可能性もあります。時間や費用もかかり、結果的に業者に依頼した方が安く上がったなんてことになりかねません。
DIYでやるのは費用の節約やスケジュールも自分で管理できるなどのメリットはありますが、失敗のリスクを考えると専門業者への依頼がおすすめです。
まとめ
今回は、ガレージ塗装の工程や費用相場について解説しました。ガレージ塗装には、シャッター塗装やガレージ床・屋根の防水塗装があります。
塗装する目的はガレージの劣化や雨漏りを防ぎ、外観の見栄えをよくすることです。前回のメンテナンスから5〜20年経過していたり、汚れや色あせ・サビの発生・水たまりが出来ていたりするのであれば、塗装が劣化している可能性があります。
塗装の劣化を放置すると雨漏りや腐食につながりますので、ガレージ塗装の実績がある外壁塗装専門業者へ再塗装を依頼することをおすすめします。
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