千葉県松戸市にて行った塔屋ジョリパットの塗装工事をお届けします。
今回のご依頼ですが、近隣現場を施工中の際、その様子をご覧になっていた施主様からご相談を受けました。
今回の塔屋の外壁はジョリパットでできています。
ジョリパットとは砂などを塗料に混ぜたモルタル外壁用意匠性塗材のことで、フランス生まれの外壁材で日本では1975年にアイカ工業から販売が開始されました。
現場で直接職人が直線や扇形といったパターンを付けていくタイプの外壁材なので、同じ素材の外壁はあっても全く同じ外壁が存在しないので、個性やオリジナリティを出したい方に多く選ばれている外壁材です。
ちなみに塔屋とは、マンションやビルの屋上に見られる突き出した部分を指します。
階段室やエレベーターの機械室、空調・給水設備室などに使用されるのが一般的です。
今回、築24年で初めての塗り替えということで、写真のように表面に所々爆裂が起こっていました。
爆裂とは、外壁内部の鉄筋が、周囲の外壁を押し出して破壊してしまう現象です。
外壁のひび割れから雨水が外壁内部へ侵入し、その雨水が内部の鉄筋に錆を生じさせ、錆によって体積が膨張した鉄筋が外壁を内部から押し出して破壊するのです。
そのため、今回は下地処理・左官作業を入念に行なっています。
また、今回はジョリパットに適した塗料、日本ペイントの「ノキテンエース」を使用しています。
「ノキテンエース」は、ローラーでの厚膜仕上げが可能な上、塗膜には透湿性があるため背面からの水分の影響を緩和し、膨れや剥離を抑制します。
さらに、防藻・防かび性にも優れるため、吹きさらしになるマンションやビルの屋上といった環境下でも、長期にわたって美観を維持してくれます。
今回のように大きな修繕工事が必要となる塗装工事と、修繕の必要がほとんどない塗装工事では、その費用に大きな差が生まれます。
やはり高額な出費を避けるためには、大きなトラブル・不具合が起こる前の早め早めのメンテナンスがおすすめです。
施工期間は8日、爆裂部分もしっかり修繕されて綺麗な見た目になり、オーナー様にお喜びいただけました。
現場住所 | 千葉県松戸市 |
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施工内容 | 塔屋のジョリパット外壁塗装工事 |
施工箇所詳細 | 塔屋 |
外壁使用塗料・塗料色(上塗り) | ノキテンエース(日本ペイント) |