

お客様のお悩みやご依頼のきっかけ
今回は、日頃からお世話になっている顧問税理士様より、「事務所の屋根に錆が出てきて心配なので、一度見てほしい」とのご相談をいただいたことがきっかけでした。
提案内容
現地調査を行ったところ、金属屋根全体に錆が広がっており、早期の対応が必要な状態でした。そこで、ケレン(錆落とし)作業と錆止め塗装の上から屋根の仕上げ塗装を行うご提案をいたしました。
また、夏場の暑さが気になるとのことで、屋根には遮熱性能のある塗料をご提案。実際に採用いただいたのは、遮熱性と耐久性に優れた「スーパー遮熱サーモ(シリコン)」です。併せて外壁の状態も確認したところ、チョーキング現象や色褪せなどの劣化が見られ、ちょうど塗り替えの時期に差し掛かっていました。
屋根と外壁を一緒に施工することで、足場設置のコストを1回分に抑えられるメリットもご説明させていただき、外壁塗装も併せてご依頼いただくこととなりました。
屋根塗装の施工の様子
施工前の様子
こちらが屋根の施工前の様子です。金属屋根に全体に錆が見られます。
金属にとって錆は大敵です。塗装で表面を保護して錆から守っていますが、塗装が劣化すると中の鉄が酸素や水に触れて錆が発生してしまいます。
高圧洗浄
はじめに、塗装面を高圧洗浄機で洗います。
高圧洗浄は、塗装前に外壁や屋根に付着しているホコリや汚れを落としたり、塗装の劣化によって壁の表面にできた粉(チョーキング)を落とす役割があります。
もし壁が汚れているまま塗装をしてしまうと、わずか1〜2年で塗料が剥がれ落ちてしまいます。
塗装を長持ちさせるためには、丁寧な洗浄が欠かせません。
ケレン作業
続いて、ケレン作業の様子です。
ケレンは仕上がりの美しさと美観の持ち、そして耐用年数を左右する工程です。塗装面の汚れや錆をヤスリで落として平滑で清潔にし、塗料の密着率を上げます。
とても手間がかかる大変な作業ですが、ケレンを行うことで仕上がりの美しさが格段に上がり、耐用年数を持続させることもできます。
屋根の面だけでなく、側面にも丁寧にケレンをしていきます。
錆止め塗料の塗布(下塗り)
ケレンを行った箇所に錆止め塗料を塗っていきます。
錆止め塗料は主に、金属の腐食やサビを防ぐ役割を担っています。
金属面に皮膜を作ることで、錆の原因となる水や酵素を遮断、除去し、サビや腐食を防ぐことができるのです。
通常使用されるその他の塗料でも、一定の効果は期待できるものの、塗膜を水や空気を通すためサビの発生を防ぐことが難しいとされています。
そのため、錆止め塗料を使用することで、ある程度のサビの発生や腐食などを防ぐことができるというわけです。
仕上げ塗料を塗布
下塗りが乾いたら、中塗り・上塗りと仕上げ塗料を重ね塗りして仕上げます。しっかりと塗料の厚みを出すことで屋根材を保護します。
上階の暑さも軽減されたいということで、遮熱塗料である「スーパー遮熱サーモ(シリコン)」を使用しました。
またお色は明度が高いほどより遮熱性が高いため、白に近いグレーで塗装しています。
外壁塗装の施工の様子
次は外壁の塗装に入ります。
高圧洗浄
外壁もまずは高圧洗浄からです。塗装面の汚れやカビ、チョーキングの粉をしっかり落としていきます。
軒天塗装
まずは軒天塗装から行います。
軒天住宅を見上げた際に外壁から外側に突き出している屋根部分の裏を指します。
雨水が流れていく屋根の端を軒先(のきさき)と呼ぶためその軒の裏の天井を指しますが、バルコニー・ベランダの裏側も同様に軒天と呼ばれます。
軒天には、美観性の向上・雨水や日差しによる外壁の劣化防止・延焼防止・屋根裏の換気といった役割があり、お家にとってとても大事な存在。
経年劣化により木材が剥がれてしまっている場合には取り替えが必要ですが、まだそのような状態になっていない場合は塗装によって劣化を防ぐことができます。
軒天塗装には主に、耐水性・通気性・防カビ・染み止め効果に優れた塗料を使用します。
外壁塗装下塗り
続いて外壁塗装に入ります。
外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本になります。下塗りは下地強化剤を塗り、上に塗る塗料の密着力を高め、長持ちさせるために行います。
外壁塗装中塗り、上塗り
中塗りは上塗り材の補強や平滑な下地を作ることが目的です。上塗りは仕上げであり、見た目と塗料の最終的な持ちを左右する工程です。耐久性を確保するため、仕上げ塗料は2回塗るのが基本です。
今回使用したのはアステックペイントの「シリコンREVO1000」。耐候性と価格のバランスの良い塗料です。
付帯部塗装
次は、外壁周りの付帯部と呼ばれる場所も塗装していきます。
雨樋の塗装です。
こちらは雨樋の塗装です。
完工
こちらが完工の様子です!
屋根の錆をしっかり落とした上で錆止め塗装を行って塗装していますので、耐久性も向上しています。
お伝えしたいこと
塗料の落ちはお家の耐久性を低下させてしまいます。
そのまま放置してしまうとお家の吸水性が上がり、劣化の速度が早まります。建物にとって一番の敵は「水」。
水は木材や鉄筋など家造りに使われるもの全てを劣化させる、建物にとってはとても恐ろしい物。
ですが、雨や台風、湿気などを避けることはできません…
しかし、耐久性を高めたり被害を防いだりすることはもちろん可能です。そのために外壁塗装をするというわけです。
なんといっても外壁塗装の一番の目的は「防水」。
塗装は美観性を向上させるだけでなく、建物を長持ちさせるためにとても重要なメンテナンスです。
建物の外壁に合ったメンテナンスを定期的にしてあげることをおすすめいたします。
この度は、山田工芸を御用命いただき誠にありがとうございました!
現場住所 | 神奈川県横浜市 |
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施工内容 | 屋根・外壁塗装 |
施工箇所詳細 | 屋根・外壁 |
施工期間 | 1ヶ月 |
外壁使用塗料・塗料色(上塗り) | シリコンREVO1000〈アステックペイント〉 |
屋根使用塗料・塗料色(上塗り) | スーパー遮熱サーモ(シリコン)〈アステックペイント〉 |
工事金額 | 1,150,000円 |