お客様のお悩みやご依頼のきっかけ
東京都江戸川区のお客様より、屋上からの長年続く雨漏りについてご相談をいただきました。過去に何度も改修工事を行ったものの、雨漏りが解消されず、今回で4回目の改修工事となるため、弊社にお問い合わせいただきました。前回の防水工事から6~7年が経過しており、再度の修理が必要な状態でした。
提案内容
現地調査の結果、屋上には防水層を保護するための「シンダーコンクリート(保護コンクリート)」が打設されていましたが、前回の工事では本来の「通気緩衝工法」ではなく「密着工法」で施工されていました。そのため、内部の水分が蒸気となり、防水層を膨らませ、破れている箇所も確認されました。また、伸縮目地の打ち替えも行われておらず、施工不良が原因でした。
お客様には現状をご説明し、適切な修理方法をもとに、今回の施工をご提案いたしました。
施工中
しっかりと汚れを取り除きます。
汚れを落とし、状況がはっきりしてきた段階で、伸縮目地の旧コーキングを撤去しました。古いコーキング目地を撤去せずに新しい防水層を形成しても、目地がいち早く劣化して水漏れが発生しやすくなるのです。
施工する場合には、必ず撤去し、新しいコーキング材で埋めなければいけません。これが耐久性を長く保つポイントです。
続けて、既設の防水層を撤去します。
既存ドレンも補修しました。
防水層から見ると、ドレン周りなど廃物です。
付着が弱まると、簡単に水漏れするため、しっかりと補修しなければいけません。
雨水の侵入経路となっていた手摺りの根本部には「ハイドログラウト」を使用し侵入を防ぎます。
下地調整をして雨水回収用ドレンの取り付けました。
続けて、伸縮目地を新しいコーキング剤で施工していきます。
更に下地調整をして、凹凸のないよう不陸調整するのは、耐久性を高められるよう平滑面を作り出す必要があるからです。
入隅箇所や、手摺りの根本箇所、笠木と呼ばれる板金の継ぎ目にもシーリング補修をしています。
このような隅の部分から雨漏りするケースはとても多くみられるためです。一度シーリングをし、カチオン樹脂で丁寧に仮防水をしました。
雨水が侵入しやすい箇所を徹底的に塞ぎます。
ウレタン防水(通気緩衝工法)
下地調整が完了しましたので、ウレタン防水(通気緩衝工法)を進めていきます。
通気緩衝工法とは、既存下地がコンクリート、もしくは下地の状態が悪い際に使用する工法です。
下地がコンクリートの場合に密着工法で防水工事すると、コンクリートが内部に抱えている水分が蒸発して発生する蒸気によって、防水層の内部から押し出し膨れを発生させることがあります。
この膨れを防止するために、通気性能がある通気緩衝シートと脱気筒を設けることで、蒸発した水分を逃がしてあげるのです。
まずは緩衝シート脱気筒の取り付けから始めます。
緩衝シートの継ぎ目にジョイントテープを張り付け、防水層への侵入を防止しました。
防水一層目の様子です。
隅部から丁寧に処理している状況がわかるでしょうか。特にパラペット部分は、ヒビ割れが起こりやすい場所です。より一層丁寧に施工しなければいけません。
今回使用する防水塗料は田島の「オルタックエース」です。
続けて防水層を形成させるため、薬剤を流し込みます。
担当者からのコメント
この度は「山嵜建装」にご依頼いただき、誠にありがとうございました。
今回の施工により、長年悩まされていた雨漏りが無事に解消され、お客様にもご満足いただけたことを大変嬉しく思います。
雨漏り修理は、原因を正確に把握せずに進めてしまうと、繰り返し問題が発生することがあります。雨漏りの原因は、専門的な知識や経験がないと見つけるのが難しいことが多いため、プロの診断が不可欠です。小さな雨漏りでも、建物内部に深刻なダメージを与えている可能性があるため、早期の対応が重要です。
山嵜建装では、まず雨漏り診断士の資格を持つ専門家が、徹底的な下見と現地調査を行い、原因を突き止めます。雨漏り修理、防水工事、塗装工事などは、どれもお客様の大切なお住まいを守るための重要な工事です。長持ちし、美しい仕上がりを実現するために、全ての施工に細心の注意を払い、妥協は一切しません。
府中市で雨漏りにお困りの方は、ぜひ「山嵜建装」にご相談ください!
現場住所 | 東京都府中市 |
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施工内容 | 雨漏り修理(屋上防水、ウレタン防水) |
施工箇所詳細 | 屋上 |
施工期間 | 3週間 |