ガルバリウム鋼板には塗装が必要?塗り替え時期やメンテナンス方法を解説

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ガルバリウム鋼板には塗装が必要?塗り替え時期やメンテナンス方法を解説

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ガルバリウム鋼板は塗装が必要?特徴やメンテナンス方法を徹底解説

「ガルバリウム鋼板には塗装が必要」と聞いたことはありませんか?
事実、ガルバリウム鋼板には定期的な塗り替えが必要となり、塗装によってよりガルバリウム鋼板を長持ちさせることができます。
そのためにも、ガルバリウム鋼板についての知識を深めておけば、より適切な時期に適切なメンテナンスを行うことができるでしょう。
こちらのページでは、ガルバリウム鋼板に塗装が必要な理由、ガルバリウム鋼板のメリット・デメリット、ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法などを解説していきます。

ペイントGOから皆様へ

「モルタルやコンクリートじゃないのに塗装が必要になるの?」と思われるかもしれませんね。
しかし、金属であるガルバリウム鋼板だからこそ塗装が必要となる理由があるのです!

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そもそもガルバリウム鋼板ってどんな素材?

ガルバリウム鋼板は、ベスレヘムスチール社(アメリカ)が開発したアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板です。
1982年から日本での販売も開始され、世に出てからすでに30年以上も経っている実績のある素材です。

ガルバリウム鋼板を簡単に言えば、「ガルバリウムという合金でめっきされた鉄」です。
ガルバリウム鋼板を販売している日本製鉄によると、ガルバリウムのめっき組成は、「アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%」

ガルバリウムのめっき組成は「アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%

そのため、JIS規格での正式名称は「55%アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板」となっています。
ただ、一般的には「ガルバ」と略されたり、「GL」と呼ばれることも多いですね。

今でこそ建築業界においてはなくてはならない建材となったガルバリウム鋼板ですが、販売当初は全く見向きもされなかったそうです。
なぜなら建築業界では、新しい素材を使うことに対して非常に保守的だからです。
カタログ通りの性能なのか、メーカーが公表してる耐用年数まで本当にもつのか、その実績が無い素材を容易に使うことができない訳ですね。
だからこそ販売から年月が経っている素材が重宝され、新発売の商品は見向きもされないのです。

しかし、販売開始から30年以上経過し、ガルバリウム鋼板は着実に実績を積み重ね、信頼性・安全性を確立しました。
そして、現在では「耐久性が高く軽量な建材」として、地震大国の日本において外壁だけでなく、屋根材としてのニーズも高まっています。
屋根材としてガルバリウム鋼板は、2017年以降スレートや瓦を抑えてトップシェアを誇っているほどの人気素材なのです。

ガルバリウム鋼板の費用相場・耐用年数について

ガルバリウム鋼板を外壁や屋根に採用する場合、費用相場は4,000〜5,000円/1㎡となっています。
また、耐用年数はおよそ25年から35年と言われています。
ただし、ここでいう耐用年数とは、メーカーが公表している「期待耐用年数」であり、必ずしも25年から35年は何もしなくても大丈夫という訳ではありません。
建物の立地、取り巻く自然環境によって耐用年数は変動しますし、金属素材は10〜15年ごとの定期的な塗り替えが必要とされています。
この定期的なメンテナンスを怠れば当然耐用年数は短くなってしまうので注意しましょう。

ガルバリウム鋼板は暑い?うるさい?

「ガルバリウム鋼板だと夏場は室内が暑くなるんじゃないの?」
「ガルバリウム鋼板を屋根材に使うと、雨音がうるさくなるんじゃない?」

と思われる方も多くいらっしゃいます。

ガルバリウム鋼板は金属材に分類され、さらに厚みが0.35mm~0.5mmと非常に薄い商品が多いです。
そのため、同じ金属材である昔ながらのトタンに対して持っている「夏場は日差しを浴びて熱くなる」「雨が叩きつける音が室内に響く」といった印象が、そのままガルバリウム鋼板に対しての印象になってしまっているのでしょう。

しかし、現在のガルバリウム鋼板は素材の裏側に断熱材を取り付けた「断熱材一体型」が主流です。

素材の裏側に断熱材を取り付けた「断熱材一体型」が主流

そのため、トタンなどの金属材の問題点だった断熱性・遮音性がしっかり解消されています。
メーカー発表の測定によれば、他のサイディングやスレートと比較しても断熱性や遮音性が優れているとの結果も出ています。

ガルバリウム鋼板は暑い、ガルバリウム鋼板はうるさいというのは昔のこと。
外壁にも屋根にも採用しやすく、耐久性だけでなく断熱性・遮音性にも優れた建材なのです。

外壁にガルバリウム鋼板を採用するメリット一覧

外壁にガルバリウム鋼板を採用するメリット一覧

前項で、ガルバリウム鋼板とはどういった素材なのかを解説しました。
ここでは、具体的にガルバリウム鋼板にはどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。

金属材の中では抜群の防錆性

トタンなど他の金属材と比べて、ガルバリウム鋼板は非常に優れた防錆性を持っています
金属材と呼ばれているので素材が鉄のように思われがちですが、ガルバリウム鋼板は主原料がアルミニウムです。
そのため、海の近くの塩害が起こりやすい地域でも他の金属材より長持ちします。

防水性が高い

外壁材にサイディングを採用した場合、サイディング同士の間の隙間を埋めるためにコーキングを充填します。
しかし、コーキングは10年程度で劣化が始まり、ヒビ割れが起こったり硬化してしまえば防水性が損なわれ、雨漏りのリスクが高まります。
そのため、外壁に問題が無くてもコーキングの打ち替え・打ち増しを行う必要があります。

また、ALCを採用した場合、ALC自体は非常に高耐久で軽量な優れた建材ですが、吸水性が非常に高いというデメリットがあります。
そのため、防水性を維持するための定期的な塗り替えが欠かせません。

一方ガルバリウム鋼板は、施工による隙間ができにくく、水が内部に入りにくい構造になっており、雨漏りが発生しにくい建材と言えます。

耐震性の向上が期待できる

ガルバリウム鋼板を建材、特に屋根材として使用すると耐震性の向上が期待できます
屋根材に瓦などの重たい素材を使用すると、屋根全体が非常に重たくなり、建物の重心が高くなってしまいます
重心が高くなると地震の際の揺れの影響を受けやすくなり、建物躯体に破損や歪みなどの被害が出る恐れもあります。

1㎡あたりの重量を見ると、瓦がおよそ50kg/1㎡、ガルバリウム鋼板であれば厚みにもよりますが平均しておよそ5kg/1㎡
なんと瓦の10分の1の重量しかありません。
そのため、屋根リフォームの際に瓦からガルバリウム鋼板へ変更することで屋根全体を軽くすることができ、結果的に耐震性を高めることができるのです。
瓦からガルバリウム鋼板への変更は、屋根リフォームにおいて近年非常に人気のある工事です。

外壁にガルバリウム鋼板を採用するデメリット一覧

上記でガルバリウム鋼板のメリットをお伝えしましたが、もちろんデメリットがない訳ではありません。

傷がつきやすい

上述の通り、ガルバリウム鋼板は「ガルバリウムという合金でメッキされた鉄」です。
この表面のメッキは薄く、例えば台風など強風の際の飛来物によって簡単に傷がついて剥がれやすくなっています
そして、メッキが剥がれた箇所は水に対して無防備になってしまうため、その箇所から錆が発生しやすくなってしまうのです。
また、金属材特有の凹みやすいというデメリットも持っています。
台風など強風の後には、目視で構いませんので一度傷や凹みができていないか建物周囲をチェックするようにしましょう。

他の外壁材より割高

コロニアルやサイディングなど、他の外壁材より導入コストがかかってしまうのは皆様にとっては大きなデメリットとなるでしょう。
また、塗装工事はどの塗装業者でも可能ですが、張り替えや重ね張りなどの施工においては専門的な技術・知識を持った板金工でないと扱えない建材です。

デザインのバリエーションが少ない

サイディングなど他の外壁材と比べると、ガルバリウム鋼板は金属材特有のシンプルなデザインとなっています。
そのため、「性能で考えればガルバリウム鋼板を使いたいが、外観を考えればもっとおしゃれな外壁材を使いたい…」といったケースも出てくるでしょう。

ガルバリウム鋼板に塗装が必要になる理由と塗装費用は?

ガルバリウム鋼板に塗装が必要になる理由と塗装費用は?

上記のメリット一覧で、「トタンなど他の金属材と比べて、ガルバリウム鋼板は非常に優れた防錆性を持ってる」とお伝えしました。
しかし、あくまでも他の金属材と比べて錆びにくいというだけで、決して錆びない訳ではありません
「ガルバリウムという合金でメッキされた鉄」であり、素材に鉄が使われている以上、サビが発生するのは金属材の宿命と言えるでしょう。

また、デメリット一覧で「傷がつきやすく、メッキが剥がれやすい」ともお伝えしました。
そのため、塗膜によってガルバリウム鋼板を傷から守り、錆びないよう防水性を高めるために塗装が必要となるのです。

ガルバリウム鋼板には、定期的なメンテナンスと10年~15年サイクルでの塗り替えが必要不可欠です。
もしメンテナンス・塗り替えを怠れば、外壁を守る塗膜が劣化し、やがて紫外線や雨風に対して無防備になってしまいます。
そして、雨風によって微細な傷が蓄積し、やがてガルバリウム鋼板自体が劣化し錆が進行します。

簡単なメンテナンス方法として、定期的に外壁に水をかけてあげるという方法があります。
水をかければ外壁を劣化させる原因となる汚れを洗い流すことができ、ガルバリウム鋼板を守ることができます。
ただし、高圧洗浄機の使用は避けてください
汚れを落とすだけの目的であれば高圧洗浄機の方が容易に汚れを落とすことができますし、ケルヒャーなど小型の高圧洗浄機も一昔前と比べてずいぶん普及しているため、お持ちの方も多いでしょう。
しかし、高圧洗浄機の強烈な水圧は、ガルバリウム鋼板を傷つけてしまう恐れがあります。
ホースで水をかけて洗い流す程度に留めておいてください。

ガルバリウム鋼板を長持ちさせるためにも、ご自身で定期的なメンテナンスを行い、10年~15年を目安に塗り替えを行いましょう。
ガルバリウム鋼板の塗装費用についてですが、塗装にかかる工事費用は大きく分けて、

(1)足場工事
(2)下地処理
(3)外壁塗装
(4)屋根塗装
(5)付帯部の塗装

の5つで決まるため、外壁や屋根の素材がガルバリウム鋼板であっても他の建材と大きくは変わりません。
ただし、金属材については5つの項目の内「下地処理」に関して、ケレン作業を丁寧に行う必要があります
ケレン作業の重要性については、こちらをご覧ください。

塗装にかかる費用についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

また、外壁・屋根ともによく使用されている「シリコン塗料」「ラジカル制御型塗料」についても人気の高いおすすめ塗料をまとめています。


塗装以外のガルバリウム鋼板のメンテナンス方法は?

塗装以外のガルバリウム鋼板のメンテナンス方法は?

ガルバリウム鋼板に塗装以外のメンテナンスを行う場合、大規模なメンテナンスとして2つの方法があります。

外壁カバー工法(重ね張り)

既存の外壁の上から新しい外壁材を重ね張りする工法です。
既存の外壁材をそのまま利用するため、廃材が出にくく撤去費用も発生しません

新しい外壁材を重ねて張りつけるため、施工後は外壁が二重構造になります。
二重構造には断熱性や遮音性が向上するというメリットはありますが、同時に外壁が重たくなるというデメリットがあります。
そのため、少しでも重量増加を抑えるためにカバー工法では軽量な金属材が利用されます

ただし、カバー工法は外壁の劣化があくまでも表面部分のみで、内部まで劣化や損傷が及んでいない場合にのみ行うことができます
外壁内部の修繕などが必要な場合には、カバー工法ではなく次にご紹介する「張り替え」が行われます。

工事費用は塗装と張り替えの中間になり、相場は30〜35坪の一般的な戸建て住宅で100〜220万円程度です。

外壁張り替え

既存の外壁材を完全に撤去し、新しい外壁材へと張り替える工法です。
上述の通り、外壁内部まで劣化・損傷が及んでいる場合はこちらの張り替えを行います。
また、既存の外壁材を問わず、全く違う外壁材へと変更することも可能で、最も自由度が高い外壁工事になります。

ただし、外壁リフォームにおいては最も大掛かりな工事で、塗装やカバー工法と比べて費用が高くなります
相場は30〜35坪の一般的な戸建て住宅で130〜250万円程度になります。

ガルバリウム鋼板は塗装が必要? まとめ

ここまで解説したように、ガルバリウム鋼板は外壁材としても屋根材としても非常に優れた建材です。
住まいのリフォームにおいて、ガルバリウム鋼板は非常に人気が高く、工事業者におすすめされることも多いでしょう。
しかし、そのまま何もメンテナンスしなくていい訳では決してありません。

定期的なメンテナンス・塗り替えを行うことで、より本来の性能を発揮し長持ちさせることができます。
ガルバリウム鋼板に塗装を行うとしても、塗料にもそれぞれ特徴があり、ガルバリウム鋼板に適した塗料・適せない塗料があります。
塗装業者に相談しながら適切なメンテナンスを行い、ガルバリウム鋼板をより長持ちさせましょう。

「近くで信頼できる外壁塗装業者を選びたい」「外壁塗装業者の選び方がわからない」という方は、ぜひ「ペイントGO」を活用してみましょう。

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この記事を監修した塗装職人

神奈川県の外壁塗装業者 創己総業

神奈川県相模原市を中心に活躍する塗装職人。
代表の村田さんは生粋の職人家系、13歳から修行開始。
「若さ」を武器に「スピードと仕上がり」その両立を実現します。 「過去のクレーム件数 0件」 この数字は、早さと仕上がりの両立を実現できている証拠であり、皆様にご満足いただける工事を提供できていると自信を持っております。

外壁塗装の豆知識を読んでいただきありがとうございます。

おつかれさまでした。
ここまでコラムを読んでいただきありがとうございます。
あわせてお読みいただきたい外壁塗装の豆知識をご紹介しますので、ぜひご一読ください。

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