外壁塗装の悪徳業者の実態とは?
国民生活センターの2020年の外壁塗装を含むリフォーム全体に関する相談件数は11928件にのぼります。
実際に相談をした人の数なので実際に被害にあっている人の実数はもっと多いと思われます。
国民生活センターに寄せられた声をご紹介します。
「自宅の外壁塗装をお願いしたいと思い事業者紹介サイトに登録したところ、事業者から電話があり、自宅を訪ねて来た。見積もりを提示され、他社と比較したいと伝えたが応じてもらえず、仕方なく契約してしまった。」
「訪問してきた業者に塗装工事を勧められた。「契約の効力はないからとりあえず署名、捺印するように」としつこく言われ、断りきれず応じてしまったが、工事をしたくない。」
出典:国民生活センター
もちろんこのような悪徳業者は一部ですが、「外壁塗装業者には悪い業者も存在する」ということを知っておくことはとても大切です。
何故外壁塗装には悪徳業者や詐欺被害が多いのか?
特別な資格が必要ないためすぐに開業できる
外壁塗装業者になる際に戸建ての建設のように特別な免許や許可は必要ありません。そのため幅広い業態の業者が参入しており、きちんと修行をして経験を積んだ職人が施工してくれるのか外からみたらわからないようになっています。
悪徳業者は顧客の知識不足につけこんでくる
次に外壁塗装の費用がわかりにくい、ということがあげられます。
塗装工事は電化製品のようにどこで購入しても同じ商品が得られるわけではなく、塗装する面積、使用する塗料、業者の形態によって諸経費の項目が替わるなど、工事ごとに値段が大きく変わってくるため、相場というものがわかりにくい工事です。
同じような建物でも現在の壁の状態によって補修の程度も変わるため、簡単に比較することも難しいのです。
しかも塗装は10年に一回程度しか行わないため、お客様には経験が少なく、判断材料が少ないことも原因です。普段から外壁や塗装に関心をもって生活している方も少ないため、悪徳業者はお客様の知識や経験の少なさにつけこんできます。
外から塗装工事の質を判断するのが難しい
塗装工事は基本的に下処理→下塗り→中塗り→上塗りの工程で行われます。
外壁塗装は下処理が重要で、この下処理がきちんと行われていないと、どれだけ高い塗料を使用していてもすぐに剥がれてしまうなどの不具合が発生しやすくなります。しかし最後の仕上げである上塗りを塗ってきれいに仕上げると上からは工事の質が判断できません。
これを利用して塗料を薄めたり、中塗りを省略したりするなどの手抜き工事を悪質な業者は行います。
1年以内に塗料が剥がれるなどの不具合がおきた場合は、ほぼ間違いなく手抜き工事が原因です。不具合が発生してはじめて発覚し、連絡をとろうとしてもとれなくなった、あるいは保証がないのでまたお金をかけて補修する……ということになってしまいます。
外壁塗装は業者選びで7割が決まるといっても過言ではありません。
選ぶ側がどんな業者を選ぶべきか、どんな点に注意すればいいのか知識をつけて防衛することも大切です。
ここに注意!外壁塗装業者を選ぶ際の悪徳業者の見極め方について
訪問販売の場合、所属を確認する
すべての訪問販売が悪徳業者のわけではもちろんありません。しかし訪問販売による外壁塗装の悪質業者の事例が報告されていることも事実です。
悪質な訪問販売業者の見分け方の一つとして、「日本訪問販売協会(JDSA)」に加入しているかどうか確認するという方法があります。日本訪問販売協会は経産省の支援を受けて設立した自主規制団体で、お客様に信頼されるよりよい訪問販売業界を目指して活動しています。
正会員になるには10万円が必要であり、ここに加入しているかどうかは適正な訪問販売業者であるか確認する目安になります。
ただし、当協会が協会を騙る詐欺に注意という警告を発しているように、身分証が偽物であるケースも考えられます。
悪質な訪問販売は家にあがりこんで逃げ場をなくす、今すぐ修理しないとなど必要以上に不安を煽る、というこちらの心理的な不利に漬け込んできます。
何か不安を感じたら、その場で契約せずにきっぱりと断ることが一番大切です。
金額が安すぎないか
金額が半額、今なら〇%安い!など大幅値引きや今だけというお得感でつってくるような業者には注意が必要です。
そもそも塗装工事は一軒一軒住まいに合わせて見積りを算出していますから、そこから大幅に値引きをしたら赤字になってしまうはずです。
元々高額な見積をしてそこから値引きをしているか、あるいは値引きをした分塗料を薄めるなどして材料費を下げる、メーカーによって決められた塗装回数や塗料の乾燥期間を短縮して工期などを削減する、など見えないところで工事品質を低下させている可能性があります。
相見積もりを快諾してくれるか、塗装料金の金額が妥当であるか
工事内容や工事金額が妥当か知る方法として相見積もりがあります。同じ希望条件で複数の会社に見積を出すことで適正価格であるか比較検討することができます。
あまりに工事の価格が高額である、もしくは安すぎるところは前項にもあるように、何かそれなりの理由があると考えていいでしょう。
外壁塗装業界では日常的に相見積もりが行われているため、相見積もりをとらせず強引に契約しようとするようなところはまず怪しいと言えます。
工事後の保証があるかどうか
工事が終わった後にすぐに塗装が剥がれた!など施工した箇所にたいして不備や欠陥がもしあった際に、どんなアフターフォローがあるのかどうか事前に確認しておくことは大切です。その際に保証の範囲や期間、条件もしっかりと確認しておきましょう。
質問に丁寧に答えてくれるか
塗装業のプロではないのでわからないことがあるのは当たり前です。
解らない事は納得するまでとことん話を聞きましょう。その質問にどんな風に答えてくれるか?分かりやすく丁寧に説明してくれるか?知識は豊富か?ということは重要です。曖昧な答えを返す、誠実さが感じられないなどは注意するポイントです。
実績があるかどうか
同じところに頼むのならきちんと実績のある職人が施工してくれる業者に頼みたいですよね。技術のある職人が施工すると同じ工事でも仕上がりはもちろん、同じ塗料でも耐久性が違います。そのためその業者が実際に塗装の豊富な実績があるのか?という点はとても大切です。
契約前にご自分で口コミやホームぺージなど実績や評判を色々と調べることも重要です。
調べる時間もくれずに強引に契約を迫るような業者は論外と言ってもいいでしょう。
まとめ
誰しも悪徳業者には引っかかりたくないものです。悪質な業者を避けて安心できる塗装工事をするためには、事前に情報を収集してある程度の知識を仕入れ、そして会ってみて強引でしつこいなど嫌だなと思ったところに対しては断ることが大切です。
万が一悪質な業者の被害にあってしまったときには速やかにクーリングオフが可能かどうかなど専門機関に相談しましょう。
【外壁塗装でトラブル・詐欺にあった際の相談先】
独立行政法人 国民生活センター
公益社団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいのダイヤル」
一括見積サイトではどんな業者も登録可能ですが、ペイントGOにはどんな業者でも登録できるわけではなく、施工実績や職人歴がしっかりある職人だけが掲載されています。登録前にスタッフが実際に職人に会って、技術・実績・人柄の点から審査を行った優良塗装業者のみが登録されています。
営業が担当の場合は技術のことはよくわからないので一度社に帰って確認して…‥というケースもありますが、ペイントGOに登録されているのはすべて職人直営店。熟練の職人が直接対応してくれるので、その場で専門的な質問にも答えてくれます。
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