お客様のお悩みやご依頼のきっかけ
大阪府八尾市にて折板屋根の屋根塗装のご相談がありました。
倉庫として利用している建物で、築年数の関係もあって土が溜まって色も薄れてきているとのことです。
現地調査をさせて頂いたところ、経年がすすんでおり、汚れや錆が見受けられます。
特に漏水は見当たらなかったことから、塗装によるメンテナンスをご提案させていただきました。
施工前
こちらが施工前の様子です。
今回の屋根は「折半屋根」と呼ばれています。
折板屋根とはガルバリウム鋼板・亜鉛メッキ鋼板・塩ビ鋼板などの金属製の材料を用いた屋根材で、金属板を折り曲げて波型に加工しているのが特徴です。
折半屋根には様々なメリットがあり、余談ですが、いくつかご紹介させて頂きます。
軽量で耐久性が高い
折板屋根でよく用いられるガルバリウム鋼板は、近年、人気を集めている屋根材の横暖ルーフやスーパーガルテクトと同じ金属材です。
屋根に使われている金属材のなかでも、比較的軽量に作られています。
重心の上昇を抑え、建物へかける負担も少ないことから、耐震性、耐久性を併せ持っているのが特徴です。
折板屋根は、表面を折り曲げることによって強度を高められます。
耐用年数は約20〜30年程度で、一昔前に主流だったトタン屋根の耐用年数が約15年と比べると、比較的耐久性が高いといるでしょう。
施工の自由度が高い
折板屋根は設置する建築物の条件に合わせて、比較的自由に加工できます。
これも金属屋根の特徴です。
工事期間が短い
折板屋根では、施工時に野地板を葺く必要がありません。
折板屋根はタイトフレームという金具を用いて設置するため、野地板の施工期間が短縮可能です。
折板屋根のデメリットは、ガルバリウム鋼板など材質が鉄素材なので、放置していると経年劣化によりさびる可能性があります。
腐食して穴があき、雨漏りの原因となる可能性が高まるため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
ケレン作業
鉄部である雨戸やシャッターなどと同じく、さびを落とすためのケレン作業を行います。
ケレン作業は、下地の調整にもつながる作業で、既存の汚れやゴミを落とすのが大事な目的です。
綺麗に塗装するだけでなく、表面積を増やし、付着を高めることもできます。
折板屋根は形状が複雑なため、目荒ししにくい場合もあるため、ヤスリのサイズを変えて作業するのが大切です。
屋根塗装〜下塗り〜
屋根塗装の下塗りですが、一般的な屋根材と違い、防錆能力が必須となるため、下塗りには錆止め塗料を使用します。
使用する錆止め塗料は関西ペイントの「スーパーザウルスEX」です。
塗装が剥がれにくい性質も持ち、塗膜の長持ちと高い防錆効果が得られます。
折半屋根は、その形状から塗料を塗りすぎると、塗料が下に下に溜まりす。
吸収することがほとんどないことからも起きる現象です。
しかし、必要量より少なくすると、しっかりとした塗膜を形成できません。
経験が重要となる部分で、必要な塗膜を形成できるよう、丁寧に施工致しました。
屋根塗装〜中塗り〜
続けて、中塗り作業です。
下塗り時と同様、適正な塗料の量での塗装が大切で、ムラができないように丁寧に施工します。
使用する塗料は関西ペイントの「スーパーシリコンルーフペイント」です。
耐候性、耐久性に優れたアクリルシリコン樹脂系の塗料になっています。
屋根塗装〜上塗り〜
塗装の最終工程、上塗りです。
上塗り塗装は、下塗り、中塗りで形成した塗膜を更に強化するだけでなく、最終的にムラをなくして均一に整える役割になります。
上塗りの精度は、仕上がりに左右する大事な条件です。
丁寧に施工を行い、これにて完工です。
担当者からのコメント
どの屋根材でも常に外気に晒されており、直射日光や雨風の影響を受けます。
家の中でも最も過酷な場所といっても過言ではありません。
屋根はカバー工法や葺き替え工事といった屋根修理のほか、塗装によるメンテナンスも必要です。
メンテナンスを怠ると、下地材の劣化や雨漏りの原因にも繋がります。
そうなると、施工費用は一気に増大してしまうのです。
屋根塗装、外壁塗装と塗料選びに迷われる方も多いと思いますが、材質やお住まいの環境に合わせた、そのご住宅に合った最善の塗料選びをさせて頂きます。
大阪府八尾市にて屋根塗装・外壁塗装をご検討の際は、是非、池本塗装にご用命下さい。
現場住所 | 大阪府八尾市 |
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施工内容 | 屋根塗装 |
施工箇所詳細 | 屋根 |
施工期間 | 約1週間 |
屋根使用塗料・塗料色(下塗り) | スパーザウルスEX |
屋根使用塗料・塗料色(上塗り) | スーパーシリコンルーフペイント |