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秋(9月後半〜11月)が外壁塗装で人気の理由とは?
多くの塗装業者、また塗装に関する情報サイトが秋に外壁塗装をおすすめする理由、それは「秋の気候が塗装の乾燥・定着に適しているから」です。
秋に外壁塗装を行うことをおすすめしていますが、実際には一年の内でいつでも外壁塗装は施工可能です。
年中いつでも施工は可能ですが、その中で塗装に好ましい気候条件があり、一般的には「気温15~30℃、湿度75%以下」とされています。
9月中旬はまだ日中の気温が30℃を超える日が続きますが、9月後半になれば30℃を下回る日が多くなってきます。
湿度についても、地域や立地によっても変わってきますが、平均して70%を下回る日が続きます。
この条件下では、雨天でもない限り塗装の乾燥が順調に進み、しっかりと塗装面に定着してくれます。
つまり、秋という季節が塗装にとっての好条件を満たしている訳ですね。
ちなみに、塗装工事自体を進めることができない気候条件が存在します。
雨や雪が降っている場合、また塗装面が雨や霜によって濡れていたり結露している場合はもちろんですが、
・気温5℃以下、湿度85%以上
この気候条件での塗装工事はストップするよう各塗料メーカーも推奨しています。
なぜなら、塗装がまったく乾かなかったり、塗料に水分が混ざってしまい必要以上に希釈が薄まってしまい、たとえ乾いたとしても塗料が持つ本来の性能を発揮できない恐れがあるからです。
また、塗料によっては他にも塗装工事ができない条件が定められている場合もあります。
基本的には塗装業者側が確認し、注意して作業を行うべき点ですが、塗料のカタログなどには記載されているので施主様側でも確認しておくと良いでしょう。
夏や梅雨であれば、湿度85%を超える日がありますし、冬は地域によっては気温5℃を下回る日もあります。
一方、秋は気温5℃以下、湿度85%以上になることはまずありません。
塗装工事自体ができない気候条件には合致せず、塗装にとっての好条件を満たしている。
これこそが、秋に外壁塗装をするのがおすすめと言われ、塗装工事の依頼が集中する人気の季節である理由です。
秋以外の季節についても、各季節に外壁塗装を行うメリット・デメリットをまとめていますので、併せてぜひご覧ください。
秋に外壁塗装をするメリットについて
前項で、秋に外壁塗装をするのがおすすめとお伝えしましたが、ここでは具体的に秋に外壁塗装をするメリットについて見ていきましょう。
天候・気候が比較的安定しているので、塗装工事がスケジュール通りに進みやすい
雨天が多い梅雨、突然のゲリラ豪雨が起こりやすい夏と比べて、秋は天候・気候が比較的安定しているため、当初のスケジュール通りに塗装工事が進みやすいのが秋に外壁塗装をする大きなメリットです。
また、気温・湿度と共に安定しており、塗装にとって好条件な気候が続くので、仕上がりにも良い結果をもたらしてくれます。
塗装工事中は住まいの周囲に足場を設置したり、職人や工事車両が出入りしたりと、お客様にとっては不便で煩わしく感じる面もあります。
その意味で、工事が予定通り早く終わってくれるのは、お客様にとっても大きなメリットと言えるでしょう。
過ごしやすい気候なので、塗装工事中も快適に過ごせる
塗装工事中は住まいの周囲に足場を設置するので、朝から晩まで職人が足場を上り降りし、窓のすぐ外で塗料の臭いがするものです。
また、窓の周囲に養生を行うので、窓を開けることができない・自由に窓の開け閉めができないなど、普段の生活が多少制限されてしまいます。
特に梅雨や夏場は、現在の日本の環境では窓を閉め切っているとエアコン無しではとても生活できないので、エアコンの使用が必須となるでしょう。
また、冬場であれば、暖房の合間に換気をしようと思っても自由に窓を開け閉めできないので、それがお客様のストレスにもなりかねません。
一方、秋は窓を閉め切っていてもエアコンや暖房をつけなくても過ごしやすい季節なので、あまりストレスになりにくいのがメリットです。
特に「あまりエアコンや暖房器具を使いたくない」という方にとって、そのままでも過ごしやすい秋は外壁塗装をするのにぴったりの季節と言えるでしょう。
塗装職人にとっても作業しやすい季節
これはお客様ではなく塗装業者側のメリットになりますが、秋は塗装職人にとっても作業しやすい季節です。
例えば、夏場は屋根の上の温度は50℃~70℃にもなると言われており、お風呂の温度が40℃前後であることを考えれば、いかに暑い環境での作業になるかがおわかりいただけると思います。
また、冬場は気温が低いため塗装の乾燥に時間がかかる場合も多く、思ったように工事が進まないことはお客様だけでなく塗装業者にとってもストレスとなります。
その点、秋は塗装にとっての好条件「気温15~30℃、湿度75%以下」を満たしているだけでなく、暑すぎず寒すぎない季節なので、実際に施工する塗装職人にとっても非常に作業がしやすい環境と言えるでしょう。
もちろん優良塗装業者であれば、夏場や冬場の過酷な環境下でも、塗料の特性や乾燥具合をしっかり見極めて仕上げてくれますが、塗装職人にとっても作業しやすいということは、仕上がりにも良い影響を与えてくれるでしょう。
秋に外壁塗装をするデメリットについて
ここまで、秋が外壁塗装に適している季節とお伝えしてきましたが、もちろん気をつけるべき注意点もあります。
外壁塗装に人気の季節のため、問い合わせ時点で予定が埋まっていることも
秋は外壁塗装をするのに適している季節だからこそ、人気の季節でもあり、塗装業者の繁忙期でもあります。
そのため、早くから塗装業者のスケジュールが埋まってしまい、秋直前で問い合わせをしたところ「着工は12月になります」と言われるケースも非常に多いです。
特に、評判の良い人気の塗装業者ほど予定が早く埋まりがちなので注意が必要です。
台風によって工期が延びる場合がある
ここまで、秋は外壁塗装にとって好条件な気候が続く季節と解説してきましたが、唯一の例外が台風です。
秋のはじめ、9月〜10月は台風が発生しやすい時期というのは皆様もご存知だと思います。
次の図をご覧いただくと、一年の内で8月〜10月に台風の発生が集中しているのがおわかりいただけると思います。
台風が上陸すると、当然塗装工事は中断になり、その分工期が延びることになります。
特に近年は台風による被害の規模が大きくなっており、台風に伴って線状降水帯の発生件数も増えています。
気候が安定している秋であっても、台風や大雨で工期が延びる可能性があるということはしっかり覚えておきましょう。
秋に外壁塗装をするために注意しておきたいポイント
前項で、秋に外壁塗装をするメリット・デメリットをお伝えしました。
デメリットでお伝えしたように、秋は塗装業者にとっても繁忙期のため、問い合わせ時点で予定が埋まっていることも多いです。
「秋に外壁塗装をしたかったのにできない」といったことがないよう、注意しておきたいポイントをご紹介します。
2~3か月前には予約を済ませておく
外壁塗装を希望する時期の2~3か月前、例えば10月に工事を希望するのであれば、遅くても8月初旬には予約を済ませておくのがおすすめです。
ここで重要なのは、「予約を済ませておく」という点で、ここに塗装業者を見つけるための時間は含まれていません。
本当に信頼できる塗装業者を見つけるのには、どうしても時間がかかってしまうものです。
外壁塗装には相見積もりが必須ですし、目ぼしい塗装業者に問い合わせをし、現地調査に来てもらって見積もりを出してもらい、見積書を見ながら比較検討するのには時間がかかります。
どのくらいの時間がかかるかは、塗装業者がどれだけ早く現地調査に伺い、どれだけ早く見積もりを提出するかにもよるので一概には言えませんが、それでも1〜2日、あるいは数日で塗装業者を決めることは非常に難しいです。
そのため、秋に外壁塗装を希望する場合は、8月初旬までに少しでも早く余裕を持って塗装業者探しを始めるのがおすすめです。
時間に追われ、焦って塗装業者を探そうとすると、悪徳塗装業者に騙されやすくなってしまいます。
悪徳塗装業者に騙されないためにも、ぜひご一読いただきたい記事をご紹介しますのでぜひご覧ください。
併せて、ペイントGOに登録の塗装業者がなぜ優良業者と言えるのかについてもまとめていますので、こちらもぜひご覧ください。
秋に外壁塗装をしたいことを契約前に伝える
秋に外壁塗装を希望する場合は、8月初旬までに予約を済ませておくのがおすすめですが、予約・契約前に秋に外壁塗装をしてもらえるのかどうかの確認は必ずするようにしてください。
日程について具体的な希望がある場合、その日程で工事ができるのかどうかも併せて確認するようにしましょう。
皆様の側で秋に外壁塗装をしてほしいと考えていても、塗装業者も同じ考えだとは限りません。
塗装業者の側からすると、予約の時点である程度先のスケジュールまで決まっている場合がほとんどで、良い塗装業者が見つかったとしても秋の間に工事に着工できないというケースも多いのです。
評判の良い優良塗装業者であるほど、スケジュールは埋まっているものです。
「秋に塗装工事に入ってもらえると思っていたのに、予約した後で着工が冬だとわかった」といった事態にならないよう、契約前に秋の間の外壁塗装が可能かどうかも確認するようにしましょう。
外壁塗装は秋がおすすめ まとめ
ここまで解説してきたように、秋は外壁塗装にとって好ましい気候条件であり、皆様にとっても塗装業者にとってもメリットが多い季節です。
ただし、あくまで春夏秋冬の四季の中で外壁塗装にとって適した季節が秋という話であって、もちろん他の季節でも外壁塗装をすることは可能です。
その場合、塗装工事の手順、あるいは使用する塗料を、天候や気候など状況に応じて適切な対応ができるか?最適なものに合わせられるか?、塗装業者の技術が重要になってきます。
その意味では、「いつ外壁塗装をやるか?」も大切ですが、同じく「誰に塗装工事を頼むか?」も決して忘れてはならないポイントです。
ぜひペイントGOで本当に信頼できる優良塗装業者を見つけて、満足のいく外壁塗装を実現させてください。