破風(はふ)とは、屋根の妻側の端のことを指し、破風板(はふいた)は破風に取り付けられている板のことです。
屋根の妻側とは、わかりやすく言うと雨樋が取り付けられていない側です。
屋根は上からの風には強いですが、横や下から吹く風には弱いという特性があります。
破風板は横風、また下からあおる風によって雨水が屋根内部へ吹き込むのを防いでくれています。
さらに、万が一火事が発生した場合でも、破風板と軒があることで炎が屋根裏まで一気に行かないようにできています。
劣化しやすい箇所なので、近年では耐久性・防水性の高い金属製の破風板が多く使われています。
破風板は、建物の耐水・耐風・耐火とあらゆる面で重要な役割を持った箇所なので、定期的なメンテナンスが必要となります。